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バングラデシュテロ事件 亡くなった7人の遺族に政府が弔慰金支給へ

政府は、バングラデシュの首都ダッカのレストラン襲撃テロ事件で、命を落とした7人の遺族に対し、弔慰金を支給する方針を固めた。
政府は、6月に成立したものの、まだ施行されていない「国外犯罪被害者弔慰金支給法」の趣旨をふまえて、犠牲となった7人について、1人あたり200万円の弔慰金を、遺族に支給する方針を固め、近く決定する。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20160705-00000527-fnn-int


 
12 :
2016/07/05(火) 07:43:19.82 ID:nzexRqRS0
というか、そもそも危険手当みたいなの込みなのでは?

4 :
2016/07/05(火) 07:42:16.25 ID:8K/jtImIM
1000はやれよ

564 :
2016/07/05(火) 14:51:23.25 ID:pR38OeiO0
>>4
舛添「ふざけんな!」


9 :
2016/07/05(火) 07:42:54.56 ID:ALUhpZoW0
ニートの俺にも200万くれたらやる気出すわ
社会に貢献するで


11 :
2016/07/05(火) 07:43:06.98 ID:J4GPZURLa
桁が違うだろアホ

13 :
2016/07/05(火) 07:43:26.18 ID:pJEc31yv0
後藤健二やホモには500万払われたのにこいつらには200万で笑った

460 :
2016/07/05(火) 10:24:34.23 ID:JCDUqG+l0
>>13
嘘、そんなもらったのか?ソースは?


14 :
2016/07/05(火) 07:43:35.23 ID:tSQnTkUp0
エク哲も今月殺されてたらもらえてたの?

478 :
2016/07/05(火) 10:38:51.52 ID:C6QuG49D0
>>14
だからあいつは自殺だろーが


15 :
2016/07/05(火) 07:43:47.06 ID:S8GXON4E0
死んだ奴じゃなくて俺にくれよ

18 :
2016/07/05(火) 07:43:53.45 ID:ikXk7j2Fr
これ安倍が殺したようなもんだろ

21 :
2016/07/05(火) 07:44:12.77 ID:98VL4LKxH
まぁ遺体輸送も無償でやってくれたしこんなもんじゃなかろうか
もう少しどうにかしてほしい気持ちもあるが


22 :
2016/07/05(火) 07:44:29.40 ID:kVeOkt4e0
下痢外交の失敗が殺した

25 :
2016/07/05(火) 07:44:58.31 ID:hQ4LfRWdM
安倍が徴兵して戦争で殺しても200万上限ってことか

27 :
2016/07/05(火) 07:45:01.65 ID:+qubBzbB0
池田小遺族しかり、さすが上級国民やで

28 :
2016/07/05(火) 07:45:16.86 ID:s1tCpx0L0
バングラデシュが1000万位くれるんじゃねーの?

29 :
2016/07/05(火) 07:45:26.89 ID:onYYQQC90
子供をバングラデシュに送り込んでテロリストに殺させて焼け太り狙いの乞食が増えるな

31 :
2016/07/05(火) 07:45:45.12 ID:39HRnmnJd
自己責任だろ?
税金無駄遣いすんな


33 :
2016/07/05(火) 07:45:59.25 ID:6JFNcVPA0
いやー、安倍にしてはいい額だ
これが1000万とかだと勝手に遊びに行って死んだやつらに金払うなとか絶対言われるし


40 :
2016/07/05(火) 07:46:42.50 ID:kVeOkt4e0
>>33
遊びに行ってたんじゃないけどアホ丸出し


34 :
2016/07/05(火) 07:46:00.24 ID:Izl8eFXNH
なるほど、戦死したら200万と

35 :
2016/07/05(火) 07:46:02.24 ID:p0cP9ugQ0
以降、自民党批判を行いませんとかそんな同意書にもサインさせられるのかな・・・安倍政治怖い

38 :
2016/07/05(火) 07:46:27.16 ID:45jjU0VEM
生命保険料もおりないだろ

遺族どうすんだ


41 :
2016/07/05(火) 07:47:42.10 ID:e6qZrV6v0
2億ドルを遺族に払えよ

43 :
2016/07/05(火) 07:47:57.53 ID:p+HQGI010
JICAプロジェクトならもっと金出せよ
政府依頼の事業なんだから


95 :
2016/07/05(火) 07:56:54.39 ID:W3kyOYeNa
>>43
日本は自己責任の国だからな…。一般人は自己責任だよ。公務員なら金を出すけど


45 :
2016/07/05(火) 07:48:06.59 ID:skoDsG0OM
自分で勝手に行った意識高い系のごみに無駄金出すな

46 :
2016/07/05(火) 07:48:14.97 ID:cF8aslvUa
たった200万で通ってた美容院のスタッフにまで自分の素性を公開されてプライベートもへったくれもない扱い
悲惨だな


495 :
2016/07/05(火) 10:56:02.10 ID:pUzzq3vM0
>>46
あの美容院スタッフどうして取材受けたんだろうな
美容師と客としてしか付き合いないだろ


47 :
2016/07/05(火) 07:48:41.30 ID:L7weDrpCp
お前ら最初で最後のの親孝行で行ってこいよ

49 :
2016/07/05(火) 07:48:51.26 ID:jIOqjknka
JICAが金出してるだけで行ってるのは只の民間業者
うまくやれば出世出来るから自己責任だ


51 :
2016/07/05(火) 07:49:02.38 ID:AR5BuZ710
ニートには一銭もやるな

54 :
2016/07/05(火) 07:49:39.27 ID:p+HQGI010
JICAのプロジェクト従事者なら政府が危険地域渡航者の保険肩代わりするとかしろよ

55 :
2016/07/05(火) 07:49:49.58 ID:kkQMul/U0
お前の子供の価値
200万!w


56 :
2016/07/05(火) 07:50:12.18 ID:qYoMUQOH0
サリン被害者にも国がお金出しただろ 国に対するテロだからお金が出るんだよ

58 :
2016/07/05(火) 07:50:42.88 ID:Wc+w9Osg0
なお 安倍の給料

60 :
2016/07/05(火) 07:51:06.22 ID:Y08FcZFsM
一体何のカネだよ

61 :
2016/07/05(火) 07:51:07.34 ID:hQ4LfRWdM
安倍が戦争で殺しても墓代やるから辛抱しろということか

65 :
2016/07/05(火) 07:52:24.08 ID:QR9klTQna
は?自己責任だろ、現地対策費用もぜんが遺族に請求しとけよw

68 :
2016/07/05(火) 07:52:55.72 ID:E2B3vIZN0
目立った死人にだけは甘いな

69 :
2016/07/05(火) 07:52:58.42 ID:knjWzU7E0
は?ないわ俺に寄越せ

78 :
2016/07/05(火) 07:54:17.17 ID:GtRRwFeF0
財政難なのに無理しやがって。。

79 :
2016/07/05(火) 07:54:24.68 ID:NSiRC4VA0
こういうことを見越して法案を通したのか
さすがだね安倍チョン
身に覚えがあるものね


80 :
2016/07/05(火) 07:54:42.62 ID:9DPA97jDr
ところで、今死にかけてる安田はたすけないの?

113 :
2016/07/05(火) 07:58:01.17 ID:cWkNLNnv0
>>80
死んだら助けるつもり


86 :
2016/07/05(火) 07:55:34.37 ID:sWXgI5YfK
何で国が払うの?

外交官とか国の仕事で行ったなら解るが、
こいつらには派遣した企業や組織が払う金だろ


308 :
2016/07/05(火) 08:43:30.24 ID:b5/yL6nJM
>>86
犯罪被害者への給付金制度とかあったと思う。
それを利用して実子と近所の子を事件に見せ掛けて殺した母親が居たろ。


87 :
2016/07/05(火) 07:55:47.73 ID:uOQ2r5qO0
たった200万ぽっちの命
こいつら本当は上級じゃないんじゃね?


89 :
2016/07/05(火) 07:56:15.93 ID:FIWcMnVZ0
安倍「200万やるから俺を責めるんじゃねえぞ!あと投票は自民党によろしく!」

90 :
2016/07/05(火) 07:56:17.34 ID:CfTDKnYia
200万とか端た金もらうと逆に虚しくなるな
命が200万に置き換えられたようで


97 :
2016/07/05(火) 07:57:00.87 ID:0/0kV3ZhM
どうせこれとは別にジャイカからたんまり貰える

98 :
2016/07/05(火) 07:57:14.53 ID:7IMkUNwQd
安倍「余計なこと言うなよ?」

100 :
2016/07/05(火) 07:57:16.53 ID:cK7eeuUH0
今回のテロは
ISISとは全く関係ないし
まして日本人である事すら関係ない

ただひたすらイスラム教徒が
『イスラム教徒以外』を目標にして殺しただけの事件

日本政府が金を払う意味はない
選挙のためってことか


103 :
2016/07/05(火) 07:57:35.91 ID:IOMADjjJ0
税金から出すなよボケ
能無し国会議員共で分担して払えよ


104 :
2016/07/05(火) 07:57:36.01 ID:5j1fzHI80
これなんて制度でもらったの?
他国でテロにあった場合金貰えるって決まりあるの?


106 :
2016/07/05(火) 07:57:38.60 ID:pPNbvIT60
払う必要はない全くないと思うが、
払ったら払ったで、額が少ないとか抜かす頭の悪いやつも多いんだな
こりゃ首相やったら馬鹿相手に心底うんざりするだろうなぁw
ロシアが粛正する気持ちもわからんでもない
チョンモメンは真っ先に処分ですわ


108 :
2016/07/05(火) 07:57:40.24 ID:c+8OznjSM
エク哲にもやれよ

109 :
2016/07/05(火) 07:57:46.59 ID:sGNcmli30
1億くらいやれよ

111 :
2016/07/05(火) 07:57:58.65 ID:e2F8w/Mi0
まだ施行されてない法律での支給って
かなりの厚遇だよな
やっぱり安倍ちゃんのせいって認めたことになるだろ
これ


114 :
2016/07/05(火) 07:58:03.57 ID:WrshTU+PM
日本政府とJICAが殺したようなもんなのに、命の値段がたったの200万円か
切なすぎるな


115 :
2016/07/05(火) 07:58:14.52 ID:7SEyz/i/d
まーたおまえら負けたのか

118 :
2016/07/05(火) 07:58:33.77 ID:eWENk3qHa
まぁ下請け仕事でも見舞金出るだけマシだよな
世の下請けなんて責任転嫁で終わりって話が山ほどあるし


119 :
2016/07/05(火) 07:58:48.77 ID:nCst3d8l0
これが安倍が殺した日本人の一人当たりの値段か

120 :
2016/07/05(火) 07:59:14.49 ID:onYYQQC90
日本中、世界中を騒がせて迷惑かけたカスの家族に金を払うな
そいつらは裏でテロリストとつながって資金流してるかもしれない


121 :
2016/07/05(火) 07:59:19.92 ID:WrshTU+PM
海外旅行保険の死亡保障ってテロによる死亡はカバーしてんの?

163 :
2016/07/05(火) 08:04:32.35 ID:e2F8w/Mi0
>>121
テロと戦争による被害は、免責事項だけど
一部テロだけは保証する保険もある


123 :
2016/07/05(火) 07:59:32.21 ID:r7LX8m80p
安倍がアホヅラ晒してイスラエルで宣戦布告したせいで日本人は標的に追加されたんだから安倍が払えよ

124 :
2016/07/05(火) 07:59:34.87 ID:W3kyOYeNa
JICA職員って給料がすごい高いらしいね。民間人は捨て駒だよ

125 :
2016/07/05(火) 07:59:39.24 ID:1wbFvJih0
やーいお前のガキ
200万の命っw


133 :
2016/07/05(火) 08:00:59.43 ID:5V01a39Cr
テロ掃討する奴らに二億ドルで、それで怒ったテロリストに殺された同胞に200万。
おかしいでしょ。


137 :
2016/07/05(火) 08:01:30.83 ID:7wGhqpgb0
一方日本の子供は6人に1人が貧困だった

138 :
2016/07/05(火) 08:01:42.10 ID:DMGicqWN0
弔意金の法律は施行してないから弔意金は払えない
その代わり見舞金を支払う事に調整中でしょ


139 :
2016/07/05(火) 08:01:44.85 ID:U1vtXwwo0
へえ身内がテロリストに殺されたら金もらえるんだ
これ利用すれば子供バンバン産むんじゃね!?


141 :
2016/07/05(火) 08:01:51.37 ID:C3qD268Q0
80の爺さんでも200万貰えるのかよ
遺族大喜びしてるだろうな


142 :
2016/07/05(火) 08:02:00.46 ID:dmdmlpkTr
テロで殺される前に対策するより一人に200万払うほう安いのかな?
というか別に税金だしどうでもいいのかな


143 :
2016/07/05(火) 08:02:03.36 ID:eWENk3qHa
ID:6JFNcVPA0
おっ、病気か?


145 :
2016/07/05(火) 08:02:15.38 ID:W3360FWz0
最後まで寄生虫だな

146 :
2016/07/05(火) 08:02:16.46 ID:5V01a39Cr
国民には1円も使いたくないと言うケチクソぶり。
しぶしぶの200万


148 :
2016/07/05(火) 08:02:23.15 ID:KhNvbLT7a
ニートと老人をイスラム圏に行かせたら色々と捗るな

150 :
2016/07/05(火) 08:03:07.98 ID:SPjL2D8s0
2万でいいだろ

153 :
2016/07/05(火) 08:03:17.01 ID:6TCYsuCT0
逆に言うとJICA絡みだったから都合が良かったって証左じゃないですかあ

154 :
2016/07/05(火) 08:03:26.86 ID:Qtzk09k10
安倍ちゃんと7人のサムライ

155 :
2016/07/05(火) 08:03:28.22 ID:KC8saFW40
殺された方が国にとっては安いってことか

158 :
2016/07/05(火) 08:03:49.17 ID:p+HQGI010
しらべたらJICA職員は共済金と三井住友海上火災保険から死亡時には慰問金として3500万円から5000万円貰えるって書いてあった

166 :
2016/07/05(火) 08:05:10.59 ID:6TCYsuCT0
>>158
すくないなー
そんなもんなのかねー


159 :
2016/07/05(火) 08:04:02.41 ID:wfKQ4E1Od
安倍が殺したようなもんだしな
謝罪の意志があるなら当然のことよ


169 :
2016/07/05(火) 08:05:53.49 ID:oFwNRyh70
まーた税金ばら撒きっすか
ゴミの命に200万の価値無いだろ


171 :
2016/07/05(火) 08:06:32.96 ID:NypuDOMtd
てめえで殺して政治パフォーマンスに利用すんなよ

173 :
2016/07/05(火) 08:07:00.80 ID:DBdP4hHB0
旅行者に無償で生命保険付いてくるとか神対応かよ

174 :
2016/07/05(火) 08:07:02.97 ID:+ef82zo30
安倍ぴょんも罪悪感あったんだろうな

175 :
2016/07/05(火) 08:07:06.40 ID:8d5PlksM0
自己責任の国のくせに
こんな法律あったのかよと思ったが
これは口止め金のための法律だな

金をもらったんだから
国に文句いうなっていう代物か


178 :
2016/07/05(火) 08:07:25.49 ID:ILU6Wjjha
200万わろた
上級のボーナスかよ。人の命の価値ってこんなもんかこの国では


181 :
2016/07/05(火) 08:08:52.40 ID:pLGnZzx/a
もったいない
いつもの自己責任はどこいった?


183 :
2016/07/05(火) 08:09:23.90 ID:YHM8qSCw0
死ななくても茄子で200万もらえる上級国民になりてえなあ

185 :
2016/07/05(火) 08:09:38.20 ID:57Je+Y0w0
政府専用機で行った7人の遺族、こいつらパスポート持ってない奴1人くらいいるだろ
それともパスポート持ってない奴は行けないの?


187 :
2016/07/05(火) 08:10:09.36 ID:QOhq1cTQd
どうせ高い給料貰って仕事してたんだろうからいいだろ
危険手当とか出てたんだろうし彼らがリスクを取っただけ


188 :
2016/07/05(火) 08:10:14.21 ID:OdtAGTHda
殺された人たち→200万円
殺した安倍→ボーナス500万円


190 :
2016/07/05(火) 08:10:39.65 ID:6v8fQY0xd
なんで払うの?
税金の無駄遣いだろ

海外駐在員なんて生命保険手厚くしてるだろうしな


193 :
2016/07/05(火) 08:11:39.60 ID:iUnZNHXi0
安倍がヘイトスキル誤爆→敵が発狂スキル発動→PTメンバー7人死亡だからな
FF14ならキャラデリ引退に追い込まれるレベルの戦犯


194 :
2016/07/05(火) 08:11:48.95 ID:5huG+G3Qp
露骨な口止料
熊本震災ではあれほど遅かったのになあ


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コメント

名無しさん2016/07/06 (水) 21:40:05 ID:-
こいつら死人にまで嫉妬するのかよ・・・
名無しさん2016/07/06 (水) 22:25:33 ID:-
自己責任社会もそれはそれでありだけど税金は取るなよ
実質的に北欧諸国以上の高税率で中世の夜警国家並の社会福祉とか許されると思ってんのか
名無しさん2016/07/17 (日) 12:39:22 ID:-
ケンモメンから自己責任とかいう言葉が出てくるとか草生えるwww
名無しさん2016/07/17 (日) 13:05:50 ID:-
※3
相続税が100%じゃないのに自己責任て何のギャグ?
相続税100%にしてから自己責任とかほざけよクズ
あと家庭間の資産の均等化な
名無しさん2017/10/11 (水) 17:52:33 ID:-
※2
公務員や政治家の数が多すぎるし、給料も高すぎだしな
自己責任社会を標榜するなら、まずはそういう連中と更には既得権益層を駆逐しねぇとな
今の日本社会システムは結局、既得権益層に都合の良いシステムと運用のされ方をしている二流国家並み
中村貴司2017/10/11 (水) 17:55:07 ID:-
自己責任自己責任ほざくのになんで相続税が100%にならないんですかねぇ

生まれた家による有利不利でかすぎだろクズ

これつっこまれても絶対無視するよなぁ
名無しさん2017/10/11 (水) 17:57:12 ID:-
>3
自己責任論者がいかに無知無能で下品な精神性なのかがわかるレスだな
darmSpeavavet2017/10/11 (水) 17:57:53 ID:-
ルイージCiocca:私は私がミラノ古書の新しいグループに存在細工されたことに気づいた<a hrenew era キャップ</a>イッタラ食器製品多分いくつかの時間とさらに耐性後に脚の各々は、通常、はるかに少ないです ブーツや靴の従属
 青侍は、にやにや笑うばかりで、返事をしない。鶯も、もう啼かなくなった。
「やがて、男は、日の暮(くれ)に帰ると云って、娘一人を留守居(るすい)に、慌(あわただ)しくどこかへ出て参りました。その後(あと)の淋しさは、また一倍でございます。いくら利発者でも、こうなると、さすがに心細くなるのでございましょう。そこで、心晴らしに、何気(なにげ)なく塔の奥へ行って見ると、どうでございましょう。綾や絹は愚(おろか)な事、珠玉とか砂金(さきん)とか云う金目(かねめ)の物が、皮匣(かわご)に幾つともなく、並べてあると云うじゃございませぬか。これにはああ云う気丈な娘でも、思わず肚胸(とむね)をついたそうでございます。
「物にもよりますが、こんな財物(たから)を持っているからは、もう疑(うたがい)はございませぬ。引剥(ひはぎ)でなければ、物盗(ものと)りでございます。――そう思うと、今まではただ、さびしいだけだったのが、急に、怖いのも手伝って、何だか片時(かたとき)もこうしては、いられないような気になりました。何さま、悪く放免(ほうめん)の手にでもかかろうものなら、どんな目に遭(あ)うかも知れませぬ。
「そこで、逃げ場をさがす気で、急いで戸口の方へ引返そうと致しますと、誰だか、皮匣(かわご)の後(うしろ)から、しわがれた声で呼びとめました。何しろ、人はいないとばかり思っていた所でございますから、驚いたの驚かないのじゃございませぬ。見ると、人間とも海鼠(なまこ)ともつかないようなものが、砂金の袋を積んだ中に、円(まる)くなって、坐って居ります。――これが目くされの、皺(しわ)だらけの、腰のまがった、背の低い、六十ばかりの尼法師(あまほうし)でございました。しかも娘の思惑(おもわく)を知ってか知らないでか、膝(ひざ)で前へのり出しながら、見かけによらない猫撫声(ねこなでごえ)で、初対面の挨拶(あいさつ)をするのでございます。
「こっちは、それ所の騒(さわ)ぎではないのでございますが、何しろ逃げようと云う巧(たく)みをけどられなどしては大変だと思ったので、しぶしぶ皮匣(かわご)の上に肘(ひじ)をつきながら心にもない世間話をはじめました。どうも話の容子(ようす)では、この婆さんが、今まであの男の炊女(みずし)か何かつとめていたらしいのでございます。が、男の商売の事になると、妙に一口も話しませぬ。それさえ、娘の方では、気になるのに、その尼(あま)がまた、少し耳が遠いと来ているものでございますから、一つ話を何度となく、云い直したり聞き直したりするので、こっちはもう泣き出したいほど、気がじれます。――
「そんな事が、かれこれ午(ひる)までつづいたでございましょう。すると、やれ清水の桜が咲いたの、やれ五条の橋普請(はしぶしん)が出来たのと云っている中(うち)に、幸い、年の加減(かげん)か、この婆さんが、そろそろ居睡(いねむ)りをはじめました。一つは娘の返答が、はかばかしくなかったせいもあるのでございましょう。そこで、娘は、折を計って、相手の寝息を窺(うかが)いながら、そっと入口まで這(は)って行って、戸を細目にあけて見ました。外にも、いい案配に、人のけはいはございませぬ。――
「ここでそのまま、逃げ出してしまえば、何事もなかったのでございますが、ふと今朝(けさ)貰った綾と絹との事を思い出したので、それを取りに、またそっと皮匣(かわご)の所まで帰って参りました。すると、どうした拍子か、砂金の袋にけつまずいて、思わず手が婆さんの膝(ひざ)にさわったから、たまりませぬ。尼の奴め驚いて眼をさますと、暫くはただ、あっけにとられて、いたようでございますが、急に気ちがいのようになって、娘の足にかじりつきました。そうして、半分泣き声で、早口に何かしゃべり立てます。切れ切れに、語(ことば)が耳へはいる所では、万一娘に逃げられたら、自分がどんなひどい目に遇うかも知れないと、こう云っているらしいのでございますな。が、こっちもここにいては命にかかわると云う時でございますから、元よりそんな事に耳をかす訳がございませぬ。そこで、とうとう、女同志のつかみ合がはじまりました。
「打つ。蹴(け)る。砂金の袋をなげつける。――梁(はり)に巣を食った鼠(ねずみ)も、落ちそうな騒ぎでございます。それに、こうなると、死物狂いだけに、婆さんの力も、莫迦(ばか)には出来ませぬ。が、そこは年のちがいでございましょう。間もなく、娘が、綾と絹とを小脇(こわき)にかかえて、息を切らしながら、塔の戸口をこっそり、忍び出た時には、尼(あま)はもう、口もきかないようになって居りました。これは、後(あと)で聞いたのでございますが、死骸(しがい)は、鼻から血を少し出して、頭から砂金を浴びせられたまま、薄暗い隅の方に、仰向(あおむ)けになって、臥(ね)ていたそうでございます。
「こっちは八坂寺(やさかでら)を出ると、町家(ちょうか)の多い所は、さすがに気がさしたと見えて、五条京極(きょうごく)辺の知人(しりびと)の家をたずねました。この知人と云うのも、その日暮しの貧乏人なのでございますが、絹の一疋もやったからでございましょう、湯を沸かすやら、粥(かゆ)675 7089 4066を煮るやら、いろいろ経営(けいえい)してくれたそうでございます。そこで、娘も漸(ようや)く、ほっと一息つく事が出来ました。<a href
darmSpeavavet2017/10/11 (水) 17:59:18 ID:-
ルイージCiocca:私は私がミラノ古書の新しいグループに存在細工されたことに気づいた<a hrenew era キャップ</a>イッタラ食器製品多分いくつかの時間とさらに耐性後に脚の各々は、通常、はるかに少ないです ブーツや靴の従属
 青侍は、にやにや笑うばかりで、返事をしない。鶯も、もう啼かなくなった。
「やがて、男は、日の暮(くれ)に帰ると云って、娘一人を留守居(るすい)に、慌(あわただ)しくどこかへ出て参りました。その後(あと)の淋しさは、また一倍でございます。いくら利発者でも、こうなると、さすがに心細くなるのでございましょう。そこで、心晴らしに、何気(なにげ)なく塔の奥へ行って見ると、どうでございましょう。綾や絹は愚(おろか)な事、珠玉とか砂金(さきん)とか云う金目(かねめ)の物が、皮匣(かわご)に幾つともなく、並べてあると云うじゃございませぬか。これにはああ云う気丈な娘でも、思わず肚胸(とむね)をついたそうでございます。
「物にもよりますが、こんな財物(たから)を持っているからは、もう疑(うたがい)はございませぬ。引剥(ひはぎ)でなければ、物盗(ものと)りでございます。――そう思うと、今まではただ、さびしいだけだったのが、急に、怖いのも手伝って、何だか片時(かたとき)もこうしては、いられないような気になりました。何さま、悪く放免(ほうめん)の手にでもかかろうものなら、どんな目に遭(あ)うかも知れませぬ。
「そこで、逃げ場をさがす気で、急いで戸口の方へ引返そうと致しますと、誰だか、皮匣(かわご)の後(うしろ)から、しわがれた声で呼びとめました。何しろ、人はいないとばかり思っていた所でございますから、驚いたの驚かないのじゃございませぬ。見ると、人間とも海鼠(なまこ)ともつかないようなものが、砂金の袋を積んだ中に、円(まる)くなって、坐って居ります。――これが目くされの、皺(しわ)だらけの、腰のまがった、背の低い、六十ばかりの尼法師(あまほうし)でございました。しかも娘の思惑(おもわく)を知ってか知らないでか、膝(ひざ)で前へのり出しながら、見かけによらない猫撫声(ねこなでごえ)で、初対面の挨拶(あいさつ)をするのでございます。
「こっちは、それ所の騒(さわ)ぎではないのでございますが、何しろ逃げようと云う巧(たく)みをけどられなどしては大変だと思ったので、しぶしぶ皮匣(かわご)の上に肘(ひじ)をつきながら心にもない世間話をはじめました。どうも話の容子(ようす)では、この婆さんが、今まであの男の炊女(みずし)か何かつとめていたらしいのでございます。が、男の商売の事になると、妙に一口も話しませぬ。それさえ、娘の方では、気になるのに、その尼(あま)がまた、少し耳が遠いと来ているものでございますから、一つ話を何度となく、云い直したり聞き直したりするので、こっちはもう泣き出したいほど、気がじれます。――
「そんな事が、かれこれ午(ひる)までつづいたでございましょう。すると、やれ清水の桜が咲いたの、やれ五条の橋普請(はしぶしん)が出来たのと云っている中(うち)に、幸い、年の加減(かげん)か、この婆さんが、そろそろ居睡(いねむ)りをはじめました。一つは娘の返答が、はかばかしくなかったせいもあるのでございましょう。そこで、娘は、折を計って、相手の寝息を窺(うかが)いながら、そっと入口まで這(は)って行って、戸を細目にあけて見ました。外にも、いい案配に、人のけはいはございませぬ。――
「ここでそのまま、逃げ出してしまえば、何事もなかったのでございますが、ふと今朝(けさ)貰った綾と絹との事を思い出したので、それを取りに、またそっと皮匣(かわご)の所まで帰って参りました。すると、どうした拍子か、砂金の袋にけつまずいて、思わず手が婆さんの膝(ひざ)にさわったから、たまりませぬ。尼の奴め驚いて眼をさますと、暫くはただ、あっけにとられて、いたようでございますが、急に気ちがいのようになって、娘の足にかじりつきました。そうして、半分泣き声で、早口に何かしゃべり立てます。切れ切れに、語(ことば)が耳へはいる所では、万一娘に逃げられたら、自分がどんなひどい目に遇うかも知れないと、こう云っているらしいのでございますな。が、こっちもここにいては命にかかわると云う時でございますから、元よりそんな事に耳をかす訳がございませぬ。そこで、とうとう、女同志のつかみ合がはじまりました。
「打つ。蹴(け)る。砂金の袋をなげつける。――梁(はり)に巣を食った鼠(ねずみ)も、落ちそうな騒ぎでございます。それに、こうなると、死物狂いだけに、婆さんの力も、莫迦(ばか)には出来ませぬ。が、そこは年のちがいでございましょう。間もなく、娘が、綾と絹とを小脇(こわき)にかかえて、息を切らしながら、塔の戸口をこっそり、忍び出た時には、尼(あま)はもう、口もきかないようになって居りました。これは、後(あと)で聞いたのでございますが、死骸(しがい)は、鼻から血を少し出して、頭から砂金を浴びせられたまま、薄暗い隅の方に、仰向(あおむ)けになって、臥(ね)ていたそうでございます。
「こっちは八坂寺(やさかでら)を出ると、町家(ちょうか)の多い所は、さすがに気がさしたと見えて、五条京極(きょうごく)辺の知人(しりびと)の家をたずねました。この知人と云うのも、その日暮しの貧乏人なのでございますが、絹の一疋もやったからでございましょう、湯を沸かすやら、粥(かゆ)675 7089 4066を煮るやら、いろいろ経営(けいえい)してくれたそうでございます。そこで、娘も漸(ようや)く、ほっと一息つく事が出来ました。<a href
名無しさん2017/10/11 (水) 18:06:23 ID:-
自己責任で済んだらフランス革命は起きてない
darmSpeavavet2017/10/11 (水) 18:06:38 ID:-
ルイージCiocca:私は私がミラノ古書の新しいグループに存在細工されたことに気づいた<a hrenew era キャップ</a>イッタラ食器製品多分いくつかの時間とさらに耐性後に脚の各々は、通常、はるかに少ないです ブーツや靴の従属
 青侍は、にやにや笑うばかりで、返事をしない。鶯も、もう啼かなくなった。
「やがて、男は、日の暮(くれ)に帰ると云って、娘一人を留守居(るすい)に、慌(あわただ)しくどこかへ出て参りました。その後(あと)の淋しさは、また一倍でございます。いくら利発者でも、こうなると、さすがに心細くなるのでございましょう。そこで、心晴らしに、何気(なにげ)なく塔の奥へ行って見ると、どうでございましょう。綾や絹は愚(おろか)な事、珠玉とか砂金(さきん)とか云う金目(かねめ)の物が、皮匣(かわご)に幾つともなく、並べてあると云うじゃございませぬか。これにはああ云う気丈な娘でも、思わず肚胸(とむね)をついたそうでございます。
「物にもよりますが、こんな財物(たから)を持っているからは、もう疑(うたがい)はございませぬ。引剥(ひはぎ)でなければ、物盗(ものと)りでございます。――そう思うと、今まではただ、さびしいだけだったのが、急に、怖いのも手伝って、何だか片時(かたとき)もこうしては、いられないような気になりました。何さま、悪く放免(ほうめん)の手にでもかかろうものなら、どんな目に遭(あ)うかも知れませぬ。
「そこで、逃げ場をさがす気で、急いで戸口の方へ引返そうと致しますと、誰だか、皮匣(かわご)の後(うしろ)から、しわがれた声で呼びとめました。何しろ、人はいないとばかり思っていた所でございますから、驚いたの驚かないのじゃございませぬ。見ると、人間とも海鼠(なまこ)ともつかないようなものが、砂金の袋を積んだ中に、円(まる)くなって、坐って居ります。――これが目くされの、皺(しわ)だらけの、腰のまがった、背の低い、六十ばかりの尼法師(あまほうし)でございました。しかも娘の思惑(おもわく)を知ってか知らないでか、膝(ひざ)で前へのり出しながら、見かけによらない猫撫声(ねこなでごえ)で、初対面の挨拶(あいさつ)をするのでございます。
「こっちは、それ所の騒(さわ)ぎではないのでございますが、何しろ逃げようと云う巧(たく)みをけどられなどしては大変だと思ったので、しぶしぶ皮匣(かわご)の上に肘(ひじ)をつきながら心にもない世間話をはじめました。どうも話の容子(ようす)では、この婆さんが、今まであの男の炊女(みずし)か何かつとめていたらしいのでございます。が、男の商売の事になると、妙に一口も話しませぬ。それさえ、娘の方では、気になるのに、その尼(あま)がまた、少し耳が遠いと来ているものでございますから、一つ話を何度となく、云い直したり聞き直したりするので、こっちはもう泣き出したいほど、気がじれます。――
「そんな事が、かれこれ午(ひる)までつづいたでございましょう。すると、やれ清水の桜が咲いたの、やれ五条の橋普請(はしぶしん)が出来たのと云っている中(うち)に、幸い、年の加減(かげん)か、この婆さんが、そろそろ居睡(いねむ)りをはじめました。一つは娘の返答が、はかばかしくなかったせいもあるのでございましょう。そこで、娘は、折を計って、相手の寝息を窺(うかが)いながら、そっと入口まで這(は)って行って、戸を細目にあけて見ました。外にも、いい案配に、人のけはいはございませぬ。――
「ここでそのまま、逃げ出してしまえば、何事もなかったのでございますが、ふと今朝(けさ)貰った綾と絹との事を思い出したので、それを取りに、またそっと皮匣(かわご)の所まで帰って参りました。すると、どうした拍子か、砂金の袋にけつまずいて、思わず手が婆さんの膝(ひざ)にさわったから、たまりませぬ。尼の奴め驚いて眼をさますと、暫くはただ、あっけにとられて、いたようでございますが、急に気ちがいのようになって、娘の足にかじりつきました。そうして、半分泣き声で、早口に何かしゃべり立てます。切れ切れに、語(ことば)が耳へはいる所では、万一娘に逃げられたら、自分がどんなひどい目に遇うかも知れないと、こう云っているらしいのでございますな。が、こっちもここにいては命にかかわると云う時でございますから、元よりそんな事に耳をかす訳がございませぬ。そこで、とうとう、女同志のつかみ合がはじまりました。
「打つ。蹴(け)る。砂金の袋をなげつける。――梁(はり)に巣を食った鼠(ねずみ)も、落ちそうな騒ぎでございます。それに、こうなると、死物狂いだけに、婆さんの力も、莫迦(ばか)には出来ませぬ。が、そこは年のちがいでございましょう。間もなく、娘が、綾と絹とを小脇(こわき)にかかえて、息を切らしながら、塔の戸口をこっそり、忍び出た時には、尼(あま)はもう、口もきかないようになって居りました。これは、後(あと)で聞いたのでございますが、死骸(しがい)は、鼻から血を少し出して、頭から砂金を浴びせられたまま、薄暗い隅の方に、仰向(あおむ)けになって、臥(ね)ていたそうでございます。
「こっちは八坂寺(やさかでら)を出ると、町家(ちょうか)の多い所は、さすがに気がさしたと見えて、五条京極(きょうごく)辺の知人(しりびと)の家をたずねました。この知人と云うのも、その日暮しの貧乏人なのでございますが、絹の一疋もやったからでございましょう、湯を沸かすやら、粥(かゆ)675 7089 4066を煮るやら、いろいろ経営(けいえい)してくれたそうでございます。そこで、娘も漸(ようや)く、ほっと一息つく事が出来ました。<a href
darmSpeavavet2017/10/11 (水) 18:08:20 ID:-
ルイージCiocca:私は私がミラノ古書の新しいグループに存在細工されたことに気づいた<a hrenew era キャップ</a>イッタラ食器製品多分いくつかの時間とさらに耐性後に脚の各々は、通常、はるかに少ないです ブーツや靴の従属
 青侍は、にやにや笑うばかりで、返事をしない。鶯も、もう啼かなくなった。
「やがて、男は、日の暮(くれ)に帰ると云って、娘一人を留守居(るすい)に、慌(あわただ)しくどこかへ出て参りました。その後(あと)の淋しさは、また一倍でございます。いくら利発者でも、こうなると、さすがに心細くなるのでございましょう。そこで、心晴らしに、何気(なにげ)なく塔の奥へ行って見ると、どうでございましょう。綾や絹は愚(おろか)な事、珠玉とか砂金(さきん)とか云う金目(かねめ)の物が、皮匣(かわご)に幾つともなく、並べてあると云うじゃございませぬか。これにはああ云う気丈な娘でも、思わず肚胸(とむね)をついたそうでございます。
「物にもよりますが、こんな財物(たから)を持っているからは、もう疑(うたがい)はございませぬ。引剥(ひはぎ)でなければ、物盗(ものと)りでございます。――そう思うと、今まではただ、さびしいだけだったのが、急に、怖いのも手伝って、何だか片時(かたとき)もこうしては、いられないような気になりました。何さま、悪く放免(ほうめん)の手にでもかかろうものなら、どんな目に遭(あ)うかも知れませぬ。
「そこで、逃げ場をさがす気で、急いで戸口の方へ引返そうと致しますと、誰だか、皮匣(かわご)の後(うしろ)から、しわがれた声で呼びとめました。何しろ、人はいないとばかり思っていた所でございますから、驚いたの驚かないのじゃございませぬ。見ると、人間とも海鼠(なまこ)ともつかないようなものが、砂金の袋を積んだ中に、円(まる)くなって、坐って居ります。――これが目くされの、皺(しわ)だらけの、腰のまがった、背の低い、六十ばかりの尼法師(あまほうし)でございました。しかも娘の思惑(おもわく)を知ってか知らないでか、膝(ひざ)で前へのり出しながら、見かけによらない猫撫声(ねこなでごえ)で、初対面の挨拶(あいさつ)をするのでございます。
「こっちは、それ所の騒(さわ)ぎではないのでございますが、何しろ逃げようと云う巧(たく)みをけどられなどしては大変だと思ったので、しぶしぶ皮匣(かわご)の上に肘(ひじ)をつきながら心にもない世間話をはじめました。どうも話の容子(ようす)では、この婆さんが、今まであの男の炊女(みずし)か何かつとめていたらしいのでございます。が、男の商売の事になると、妙に一口も話しませぬ。それさえ、娘の方では、気になるのに、その尼(あま)がまた、少し耳が遠いと来ているものでございますから、一つ話を何度となく、云い直したり聞き直したりするので、こっちはもう泣き出したいほど、気がじれます。――
「そんな事が、かれこれ午(ひる)までつづいたでございましょう。すると、やれ清水の桜が咲いたの、やれ五条の橋普請(はしぶしん)が出来たのと云っている中(うち)に、幸い、年の加減(かげん)か、この婆さんが、そろそろ居睡(いねむ)りをはじめました。一つは娘の返答が、はかばかしくなかったせいもあるのでございましょう。そこで、娘は、折を計って、相手の寝息を窺(うかが)いながら、そっと入口まで這(は)って行って、戸を細目にあけて見ました。外にも、いい案配に、人のけはいはございませぬ。――
「ここでそのまま、逃げ出してしまえば、何事もなかったのでございますが、ふと今朝(けさ)貰った綾と絹との事を思い出したので、それを取りに、またそっと皮匣(かわご)の所まで帰って参りました。すると、どうした拍子か、砂金の袋にけつまずいて、思わず手が婆さんの膝(ひざ)にさわったから、たまりませぬ。尼の奴め驚いて眼をさますと、暫くはただ、あっけにとられて、いたようでございますが、急に気ちがいのようになって、娘の足にかじりつきました。そうして、半分泣き声で、早口に何かしゃべり立てます。切れ切れに、語(ことば)が耳へはいる所では、万一娘に逃げられたら、自分がどんなひどい目に遇うかも知れないと、こう云っているらしいのでございますな。が、こっちもここにいては命にかかわると云う時でございますから、元よりそんな事に耳をかす訳がございませぬ。そこで、とうとう、女同志のつかみ合がはじまりました。
「打つ。蹴(け)る。砂金の袋をなげつける。――梁(はり)に巣を食った鼠(ねずみ)も、落ちそうな騒ぎでございます。それに、こうなると、死物狂いだけに、婆さんの力も、莫迦(ばか)には出来ませぬ。が、そこは年のちがいでございましょう。間もなく、娘が、綾と絹とを小脇(こわき)にかかえて、息を切らしながら、塔の戸口をこっそり、忍び出た時には、尼(あま)はもう、口もきかないようになって居りました。これは、後(あと)で聞いたのでございますが、死骸(しがい)は、鼻から血を少し出して、頭から砂金を浴びせられたまま、薄暗い隅の方に、仰向(あおむ)けになって、臥(ね)ていたそうでございます。
「こっちは八坂寺(やさかでら)を出ると、町家(ちょうか)の多い所は、さすがに気がさしたと見えて、五条京極(きょうごく)辺の知人(しりびと)の家をたずねました。この知人と云うのも、その日暮しの貧乏人なのでございますが、絹の一疋もやったからでございましょう、湯を沸かすやら、粥(かゆ)675 7089 4066を煮るやら、いろいろ経営(けいえい)してくれたそうでございます。そこで、娘も漸(ようや)く、ほっと一息つく事が出来ました。<a href
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