青森県民の健康と長寿を考えたとき、高血圧と脳卒中を減らすことが第一目標となるのではないでしょうか。
わが国の死亡順位は長年にわたって脳卒中が一位を占めてきました。国を挙げての努力で減ってきたとはいえ、東北地方ではまだ多いのが実情です。たとえ生命が助かっても半身不随、失語症、精神障害などの後遺症に悩まされる悲惨な病気です。
高血圧を減らすためには、体を動かすことが実はとても大切なのですが、生活習慣病と栄養を考えたとき、大切なのは「まず減塩」です。
塩の摂取量の多い国では高血圧が多く、少ない国では高血圧が少ないというのは歴然としています。
一九六一年に発表された国際的調査では、アラスカのイヌイット(エスキモー)の一日の平均食塩量は4グラムで高血圧出現率は0%、マーシャル群島は7グラムで6.9%、米国の白人は10グラムで8.9%、日本の広島県では14グラムで21%、秋田県は26グラムで39%でした。
秋田県はかつて脳卒中が全国で一番多い県でした。県を挙げての減塩運動を起こした結果、いまはずいぶん改善されました
https://www.toonippo.co.jp/rensai/ren2010/chojyu/20080708.html