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EVの台頭により自動車産業への参入障壁下がりまくり(技術力が必要なエンジンが不要な為)で草。ヤマダ電気がEV進出へ


ヤマダ電機、小型電気自動車開発のFOMMと資本・業務提携
http://jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKBN1D007V


 
16 :
2017/10/31(火) 12:27:25.68
日本政府何もしないな。
ほんと糞。


57 :
2017/10/31(火) 12:40:48.17
>>16
水素()を推進してやっただろがゴミかすが


18 :
2017/10/31(火) 12:27:51.85
家電量販店でエアコン買うと取り付けは下請けの業者が来るけど
車検点検修理はどうするんだろな


21 :
2017/10/31(火) 12:29:20.29
トヨタが死んだら愛知が死んで日本も死ぬなあ、、

22 :
2017/10/31(火) 12:29:44.73
ジャップランドでは規制するから

23 :
2017/10/31(火) 12:29:47.91
まるでモーターは技術要らないかのような話になってるけど
回転域のコントロールとか回生の掛け方とか結局は車の技術を持っているところが強いんじゃないの


28 :
2017/10/31(火) 12:31:44.99
>>23
中国からモーターだけ買えばいいじゃん


24 :
2017/10/31(火) 12:30:26.58
山田ってエンブレムの車乗るのか胸熱

35 :
2017/10/31(火) 12:33:37.81
流石にただの問屋には無理だろ

43 :
2017/10/31(火) 12:36:09.98
>>35
あくまで販路やるって話
振興EVメーカーの一番のネックはディーラー網だからな


38 :
2017/10/31(火) 12:34:33.42
テスラであの惨状なんだから
EVは誰でも作れるってのは完全に間違いだろ


40 :
2017/10/31(火) 12:35:34.16
高崎本店も家具屋にシフトしてるし迷走し過ぎだろ

44 :
2017/10/31(火) 12:36:22.91
スマホと一緒で、高級品はアメリカ産、廉価品は中国産になるんだろうな

45 :
2017/10/31(火) 12:36:53.72
EVに全く対応できてないスバルとマツダどうすんの?
トヨタ様の技術使うのか


55 :
2017/10/31(火) 12:39:58.40
トヨタはEVでも周回遅れだろ
テスラはトヨタが買ってるZEVクレジットで儲けてるんだから


56 :
2017/10/31(火) 12:40:06.96
これはまたタカラトミーがチョロQを売るしかないな。。。あれ座面が高すぎて好きになれなかった

62 :
2017/10/31(火) 12:43:59.86
あとは法的な障壁なんだよなあ

66 :
2017/10/31(火) 12:47:09.42
中国メーカーの買うんでいいっす

68 :
2017/10/31(火) 12:48:43.81
つっても本格普及は20年後くらいだろうからお前らオッサンはもう死んでるよ

122 :
2017/10/31(火) 13:07:11.58
>>68
思ったより早いかもしれんぞ
なんでも先に覇権取ったほうが有利だからな
欧州中国は将来的にEVしかなくなる
今ようやく競争が本格化したばかり
それなのに日本の自動車業界や電機大手はそんなにやる気ないというね


75 :
2017/10/31(火) 12:52:21.68
高温多湿な日本ではエアコンレスはつらいけどアメリカ西海岸みたいな屋根なしのクルマでもよさそうな地域ならメーカーが群雄割拠しそう

78 :
2017/10/31(火) 12:53:36.08
最終的にはイエローハットとディーラーを足して割ったような店舗形態になってそう

79 :
2017/10/31(火) 12:53:36.28
マジでパナソニックが車売るとかあり得る

82 :
2017/10/31(火) 12:54:54.66
どんどん参入して価格競争してほしい
あとトヨタが推奨している水素の時代は来ないからな
危険だし迷惑
広めようとして助成金使うのはやめろ


85 :
2017/10/31(火) 12:55:03.02
やっとトヨタ終了か
税金も払わなかったくせにでかい顔してうざかったんだよ


86 :
2017/10/31(火) 12:55:36.57
中国はもうEV普及待ったなしの状況だけど
日本は10年以上は遅れるだろうね
完全にガソリン車が淘汰されるには下手したら30年かかるかも


90 :
2017/10/31(火) 12:58:14.93
車体の技術はどうすんの?
でっかいミニ四駆だと事故ったときが恐ろしい


92 :
2017/10/31(火) 12:58:38.96
まさか自動車メーカーが自転車メーカー並みに格下げされる時代
お前ら予想してた?w


94 :
2017/10/31(火) 12:59:24.70
エンジンと違って鉄縛りもなくなりそうなのが夢があるよな
すべての車がカーボンになったら相当世界が変わりそう


96 :
2017/10/31(火) 12:59:33.26
シャシー技術がないからだめってオチなんだろどちあせ

101 :
2017/10/31(火) 13:02:17.58
サムスンはEVやらないの?

106 :
2017/10/31(火) 13:03:28.74
意外と早そうだな
家電やらメモリやらに続いて,
またガラパゴス化するんかな・・・
水素自動車とか補助金注ぎ込んでどうすんねん

今のうちにトヨタの株もサヨナラか


107 :
2017/10/31(火) 13:03:52.49
なんだかんだでブランド力が重要になりそうだな
ヤマダ電機のエンブレムが付いた車とか恥ずかしくて乗れないだろ


113 :
2017/10/31(火) 13:05:57.15
ソフトバンクの禿がアップしはじめました定期

118 :
2017/10/31(火) 13:06:32.53
ヤマダのスマホがゴミ扱いされてるように車作っても人気でねえだろうな

120 :
2017/10/31(火) 13:06:52.82
自動車のコモディティ化は止まらないだろうけど
ヤマダブランドの車は乗りたくない


124 :
2017/10/31(火) 13:07:25.65
まあ電気屋もこれから厳しいだろうし面白いかもね
PCみたいにパーツの組み合せでカスタマイズ出来たりするのかな


126 :
2017/10/31(火) 13:07:50.40
ヤマダ電機製EVwwwクッソカッコ悪いのに誰が買うんだよwww

結局はEVはブランド力だな


135 :
2017/10/31(火) 13:10:22.39
YAMAHAに熱い風評被害が...

137 :
2017/10/31(火) 13:11:41.22
よっしゃトヨタを倒産に追い込め!

138 :
2017/10/31(火) 13:11:44.87
参入障壁が低い つまり手軽に安く調達できる=誰でも作れる

反証 テスラ
クソ高い


148 :
2017/10/31(火) 13:13:32.61
クッそ安いのもつくれまっせ
スズキあたりは即死でしょうな


151 :
2017/10/31(火) 13:13:38.70
さすがにスピードを60~70ぐらいまで出すと足回りで差が出ると思うわ
実績あるメーカーじゃないと怖くて乗れない
ヒュンダイとか新興国メーカーが一番苦労した部分だぞ
もちろん10年前よりは大幅に改善してるけど


165 :
2017/10/31(火) 13:18:19.13
>>151
日立とかは10年前にトキコやユニシアを吸収合併して着々と準備進めてて何気に期待。


157 :
2017/10/31(火) 13:16:02.05
早く中国車に乗りたいな

158 :
2017/10/31(火) 13:16:11.35
トヨタトヨタっつーけど、コモディティ化が事実なら、大手メーカーはどこもきつい
EVは儲からんしな


162 :
2017/10/31(火) 13:16:55.79
中華スマホみたいになるんか

172 :
2017/10/31(火) 13:19:30.85
日本人が自己肯定し始めるのは負けの始まりの合図なんだよな

173 :
2017/10/31(火) 13:19:35.63
どうせ車検制度の支配下に入るんだろ
弱小にはむりだろ


182 :
2017/10/31(火) 13:22:52.17
電動バイクから始めろよ
動きだしたのがホンダだけとか終わってるし今なら勝てるぞ


186 :
2017/10/31(火) 13:24:48.72
ワイ大阪人、パナソニック大躍進でニンマリ
ダイハツ?知らんなあ


187 :
2017/10/31(火) 13:25:13.58
燃費や排ガス規制にどれだけ金が掛かってたか分かるな

188 :
2017/10/31(火) 13:25:19.44
技術不要ならチョンモメンが「トヨタはEV乗り遅れて死亡!」とか言ってたのはデマということ?

192 :
2017/10/31(火) 13:26:35.28
やるならこうだと思う
とにかく軽い車
乗員2名くらい
航続距離は50キロ以内
最高速は60キロまで
バッテリーは小さくて済む充電は速いそして軽い
モーターも小さいのですむ
車体はへっぽこでも持つ
これなら量産すれば50万くらいで売り出せるかもしれん
エアコンもステレオもなんもなしで


199 :
2017/10/31(火) 13:30:08.81
こいつらはただ販売してるだけなのに何するんだ?

200 :
2017/10/31(火) 13:30:58.33
いずれにしても
ヤマダがつくったEVにはやっぱり乗らないだろ?


205 :
2017/10/31(火) 13:32:41.22
まあ見ててみ
ジャップランドではEVも天下り利権にむさぼり食われて
中国はおろか東南アジアにも負けるからw


210 :
2017/10/31(火) 13:34:37.64
リチウム電池より優秀な電池開発したらとんでもなく儲かりそうだな

211 :
2017/10/31(火) 13:34:47.83
たぶんどっかの発明家ががっつり設計し120万くらいで売りに出した凄いやつを
中国辺りがコピーして50万くらいで売りに出しスペックしか見ないお前らが飛びついて「あれえぶっ壊れたとかいい
とうのメーカーはロットうりきりゃ消え去り 買ったお前らが途方に暮れる


216 :
2017/10/31(火) 13:37:14.89
あー暖房の問題があるのか
雪国においては今後も燃料を用いた車は息長そう


217 :
2017/10/31(火) 13:38:11.08
エンジンいらなくなるとかすげえ時代になったもんだ

218 :
2017/10/31(火) 13:38:18.19
アイリスオーヤマとかトップバリュの車とか出てくるんかね

222 :
2017/10/31(火) 13:40:26.52
ジムニーは来年フルモデルチェンジしてs-エネチャージつける。

223 :
2017/10/31(火) 13:40:40.04
タミヤとかマブチは何やってるんだよ
ミニ四駆とか作ってる場合じゃねーぞ


225 :
2017/10/31(火) 13:41:16.92
これからは電気知らないやつは車を語れなくなる。
もうメカの時代じゃなくなった。


227 :
2017/10/31(火) 13:41:52.55
安くなるとは言うけど、タタ自動車みたいに今でも激安のメーカーがどれだけ売れてるんだか

231 :
2017/10/31(火) 13:43:58.35
>FOMMの小型EVは水に浮く性能も持っており、水害時でも移動できる。

伝説のアンフィカーの再来か
爆死する未来しか見えないぞ


232 :
2017/10/31(火) 13:44:18.80
YAMADAのEVには絶対に乗りたくないんだが・・・
えなりとかがCMに出てくるのか?


234 :
2017/10/31(火) 13:44:56.97
問題は安くなるかどうか
どこの国で作ってるかなんかどーでもいい


241 :
2017/10/31(火) 13:45:47.65
軽自動車も買えないくらい貧乏なんだがこれは期待していいのか

242 :
2017/10/31(火) 13:46:26.07
テストと調整を繰り返して仕上げていく作業はどうすんの?

246 :
2017/10/31(火) 13:47:04.78
エンジンは上下運動を無理やり前進運動に変換してるから効率悪いだろ
どう考えてもEVの方が効率性や汎用性に優れてる


248 :
2017/10/31(火) 13:49:11.20
>>246
現代のEVで主流の誘導モーターを回すために直流を
交流(回転)に変えてる
効率は9割くらいかな、クランクシャフトの効率の方が高いと思うぞ


251 :
2017/10/31(火) 13:50:47.01
>>246
今のところそのエネルギーをバッテリーに溜めておくってとこで効率激落ちしてるけどな


247 :
2017/10/31(火) 13:48:32.94
最終的に中国と台湾の企業が勝つ

249 :
2017/10/31(火) 13:50:03.33
OEMやEMSみたくEVを受託製造するメーカー沢山出てくるだろうね

256 :
2017/10/31(火) 13:53:04.28
電力需要急増するから原発の出番か
温暖化防止のために火力増強は無理だし


258 :
2017/10/31(火) 13:55:22.12
クランクシャフトの伝達率がに95%といわれてるから
これを上回るのは21世紀のモータでは無理だろうな
200年くらいすれば出るかも


261 :
2017/10/31(火) 13:59:29.86
>>258
電気モーターの場合はクランクシャフト自体要らないだろ


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コメント

2017/10/31 (火) 20:01:43 ID:-
あのさあ、今時ハンドルはギアで回ってるとか思ってるのか?あれもこれも全部コントローラだぞ。
そのフィールを一から作れるかいな。
だから馬鹿はどこまでも馬鹿なんだわ。
名無しさん2017/10/31 (火) 22:19:21 ID:-

言ってることは正論だけど何でそんなにキレてんの?
名無しさん2017/11/03 (金) 16:57:31 ID:-
このニュースで一番大事なのは、自動車が電気駆動となるとこで、参入障壁がぐっと下がるということ。
http://www.ring-store.jp/smp.html2017/12/06 (水) 00:19:29 ID:-
ルイージCiocca:私は私がミラノ古書の新しいグループに存在細工されたことに気づいた<a hrenew era キャップ</a>イッタラ食器製品多分いくつかの時間とさらに耐性後に脚の各々は、通常、はるかに少ないです ブーツや靴の従属
 青侍は、にやにや笑うばかりで、返事をしない。鶯も、もう啼かなくなった。
「やがて、男は、日の暮(くれ)に帰ると云って、娘一人を留守居(るすい)に、慌(あわただ)しくどこかへ出て参りました。その後(あと)の淋しさは、また一倍でございます。いくら利発者でも、こうなると、さすがに心細くなるのでございましょう。そこで、心晴らしに、何気(なにげ)なく塔の奥へ行って見ると、どうでございましょう。綾や絹は愚(おろか)な事、珠玉とか砂金(さきん)とか云う金目(かねめ)の物が、皮匣(かわご)に幾つともなく、並べてあると云うじゃございませぬか。これにはああ云う気丈な娘でも、思わず肚胸(とむね)をついたそうでございます。
「物にもよりますが、こんな財物(たから)を持っているからは、もう疑(うたがい)はございませぬ。引剥(ひはぎ)でなければ、物盗(ものと)りでございます。――そう思うと、今まではただ、さびしいだけだったのが、急に、怖いのも手伝って、何だか片時(かたとき)もこうしては、いられないような気になりました。何さま、悪く放免(ほうめん)の手にでもかかろうものなら、どんな目に遭(あ)うかも知れませぬ。
「そこで、逃げ場をさがす気で、急いで戸口の方へ引返そうと致しますと、誰だか、皮匣(かわご)の後(うしろ)から、しわがれた声で呼びとめました。何しろ、人はいないとばかり思っていた所でございますから、驚いたの驚かないのじゃございませぬ。見ると、人間とも海鼠(なまこ)ともつかないようなものが、砂金の袋を積んだ中に、円(まる)くなって、坐って居ります。――これが目くされの、皺(しわ)だらけの、腰のまがった、背の低い、六十ばかりの尼法師(あまほうし)でございました。しかも娘の思惑(おもわく)を知ってか知らないでか、膝(ひざ)で前へのり出しながら、見かけによらない猫撫声(ねこなでごえ)で、初対面の挨拶(あいさつ)をするのでございます。
「こっちは、それ所の騒(さわ)ぎではないのでございますが、何しろ逃げようと云う巧(たく)みをけどられなどしては大変だと思ったので、しぶしぶ皮匣(かわご)の上に肘(ひじ)をつきながら心にもない世間話をはじめました。どうも話の容子(ようす)では、この婆さんが、今まであの男の炊女(みずし)か何かつとめていたらしいのでございます。が、男の商売の事になると、妙に一口も話しませぬ。それさえ、娘の方では、気になるのに、その尼(あま)がまた、少し耳が遠いと来ているものでございますから、一つ話を何度となく、云い直したり聞き直したりするので、こっちはもう泣き出したいほど、気がじれます。――
「そんな事が、かれこれ午(ひる)までつづいたでございましょう。すると、やれ清水の桜が咲いたの、やれ五条の橋普請(はしぶしん)が出来たのと云っている中(うち)に、幸い、年の加減(かげん)か、この婆さんが、そろそろ居睡(いねむ)りをはじめました。一つは娘の返答が、はかばかしくなかったせいもあるのでございましょう。そこで、娘は、折を計って、相手の寝息を窺(うかが)いながら、そっと入口まで這(は)って行って、戸を細目にあけて見ました。外にも、いい案配に、人のけはいはございませぬ。――
「ここでそのまま、逃げ出してしまえば、何事もなかったのでございますが、ふと今朝(けさ)貰った綾と絹との事を思い出したので、それを取りに、またそっと皮匣(かわご)の所まで帰って参りました。すると、どうした拍子か、砂金の袋にけつまずいて、思わず手が婆さんの膝(ひざ)にさわったから、たまりませぬ。尼の奴め驚いて眼をさますと、暫くはただ、あっけにとられて、いたようでございますが、急に気ちがいのようになって、娘の足にかじりつきました。そうして、半分泣き声で、早口に何かしゃべり立てます。切れ切れに、語(ことば)が耳へはいる所では、万一娘に逃げられたら、自分がどんなひどい目に遇うかも知れないと、こう云っているらしいのでございますな。が、こっちもここにいては命にかかわると云う時でございますから、元よりそんな事に耳をかす訳がございませぬ。そこで、とうとう、女同志のつかみ合がはじまりました。
「打つ。蹴(け)る。砂金の袋をなげつける。――梁(はり)に巣を食った鼠(ねずみ)も、落ちそうな騒ぎでございます。それに、こうなると、死物狂いだけに、婆さんの力も、莫迦(ばか)には出来ませぬ。が、そこは年のちがいでございましょう。間もなく、娘が、綾と絹とを小脇(こわき)にかかえて、息を切らしながら、塔の戸口をこっそり、忍び出た時には、尼(あま)はもう、口もきかないようになって居りました。これは、後(あと)で聞いたのでございますが、死骸(しがい)は、鼻から血を少し出して、頭から砂金を浴びせられたまま、薄暗い隅の方に、仰向(あおむ)けになって、臥(ね)ていたそうでございます。
「こっちは八坂寺(やさかでら)を出ると、町家(ちょうか)の多い所は、さすがに気がさしたと見えて、五条京極(きょうごく)辺の知人(しりびと)の家をたずねました。この知人と云うのも、その日暮しの貧乏人なのでございますが、絹の一疋もやったからでございましょう、湯を沸かすやら、粥(かゆ)675 7089 4066を煮るやら、いろいろ経営(けいえい)してくれたそうでございます。そこで、娘も漸(ようや)く、ほっと一息つく事が出来ました。<a href ttp://www.ring-store.jp/smp.html

ルイージCiocca:私は私がミラノ古書の新しいグループに存在細工されたことに気づいた<a hrenew era キャップ</a>イッタラ食器製品多分いくつかの時間とさらに耐性後に脚の各々は、通常、はるかに少ないです ブーツや靴の従属
 青侍は、にやにや笑うばかりで、返事をしない。鶯も、もう啼かなくなった。
「やがて、男は、日の暮(くれ)に帰ると云って、娘一人を留守居(るすい)に、慌(あわただ)しくどこかへ出て参りました。その後(あと)の淋しさは、また一倍でございます。いくら利発者でも、こうなると、さすがに心細くなるのでございましょう。そこで、心晴らしに、何気(なにげ)なく塔の奥へ行って見ると、どうでございましょう。綾や絹は愚(おろか)な事、珠玉とか砂金(さきん)とか云う金目(かねめ)の物が、皮匣(かわご)に幾つともなく、並べてあると云うじゃございませぬか。これにはああ云う気丈な娘でも、思わず肚胸(とむね)をついたそうでございます。
「物にもよりますが、こんな財物(たから)を持っているからは、もう疑(うたがい)はございませぬ。引剥(ひはぎ)でなければ、物盗(ものと)りでございます。――そう思うと、今まではただ、さびしいだけだったのが、急に、怖いのも手伝って、何だか片時(かたとき)もこうしては、いられないような気になりました。何さま、悪く放免(ほうめん)の手にでもかかろうものなら、どんな目に遭(あ)うかも知れませぬ。
「そこで、逃げ場をさがす気で、急いで戸口の方へ引返そうと致しますと、誰だか、皮匣(かわご)の後(うしろ)から、しわがれた声で呼びとめました。何しろ、人はいないとばかり思っていた所でございますから、驚いたの驚かないのじゃございませぬ。見ると、人間とも海鼠(なまこ)ともつかないようなものが、砂金の袋を積んだ中に、円(まる)くなって、坐って居ります。――これが目くされの、皺(しわ)だらけの、腰のまがった、背の低い、六十ばかりの尼法師(あまほうし)でございました。しかも娘の思惑(おもわく)を知ってか知らないでか、膝(ひざ)で前へのり出しながら、見かけによらない猫撫声(ねこなでごえ)で、初対面の挨拶(あいさつ)をするのでございます。
「こっちは、それ所の騒(さわ)ぎではないのでございますが、何しろ逃げようと云う巧(たく)みをけどられなどしては大変だと思ったので、しぶしぶ皮匣(かわご)の上に肘(ひじ)をつきながら心にもない世間話をはじめました。どうも話の容子(ようす)では、この婆さんが、今まであの男の炊女(みずし)か何かつとめていたらしいのでございます。が、男の商売の事になると、妙に一口も話しませぬ。それさえ、娘の方では、気になるのに、その尼(あま)がまた、少し耳が遠いと来ているものでございますから、一つ話を何度となく、云い直したり聞き直したりするので、こっちはもう泣き出したいほど、気がじれます。――
「そんな事が、かれこれ午(ひる)までつづいたでございましょう。すると、やれ清水の桜が咲いたの、やれ五条の橋普請(はしぶしん)が出来たのと云っている中(うち)に、幸い、年の加減(かげん)か、この婆さんが、そろそろ居睡(いねむ)りをはじめました。一つは娘の返答が、はかばかしくなかったせいもあるのでございましょう。そこで、娘は、折を計って、相手の寝息を窺(うかが)いながら、そっと入口まで這(は)って行って、戸を細目にあけて見ました。外にも、いい案配に、人のけはいはございませぬ。――
「ここでそのまま、逃げ出してしまえば、何事もなかったのでございますが、ふと今朝(けさ)貰った綾と絹との事を思い出したので、それを取りに、またそっと皮匣(かわご)の所まで帰って参りました。すると、どうした拍子か、砂金の袋にけつまずいて、思わず手が婆さんの膝(ひざ)にさわったから、たまりませぬ。尼の奴め驚いて眼をさますと、暫くはただ、あっけにとられて、いたようでございますが、急に気ちがいのようになって、娘の足にかじりつきました。そうして、半分泣き声で、早口に何かしゃべり立てます。切れ切れに、語(ことば)が耳へはいる所では、万一娘に逃げられたら、自分がどんなひどい目に遇うかも知れないと、こう云っているらしいのでございますな。が、こっちもここにいては命にかかわると云う時でございますから、元よりそんな事に耳をかす訳がございませぬ。そこで、とうとう、女同志のつかみ合がはじまりました。
「打つ。蹴(け)る。砂金の袋をなげつける。――梁(はり)に巣を食った鼠(ねずみ)も、落ちそうな騒ぎでございます。それに、こうなると、死物狂いだけに、婆さんの力も、莫迦(ばか)には出来ませぬ。が、そこは年のちがいでございましょう。間もなく、娘が、綾と絹とを小脇(こわき)にかかえて、息を切らしながら、塔の戸口をこっそり、忍び出た時には、尼(あま)はもう、口もきかないようになって居りました。これは、後(あと)で聞いたのでございますが、死骸(しがい)は、鼻から血を少し出して、頭から砂金を浴びせられたまま、薄暗い隅の方に、仰向(あおむ)けになって、臥(ね)ていたそうでございます。
「こっちは八坂寺(やさかでら)を出ると、町家(ちょうか)の多い所は、さすがに気がさしたと見えて、五条京極(きょうごく)辺の知人(しりびと)の家をたずねました。この知人と云うのも、その日暮しの貧乏人なのでございますが、絹の一疋もやったからでございましょう、湯を沸かすやら、粥(かゆ)675 7089 4066を煮るやら、いろいろ経営(けいえい)してくれたそうでございます。そこで、娘も漸(ようや)く、ほっと一息つく事が出来ました。<a href ttp://www.ring-store.jp/smp.html

ルイージCiocca:私は私がミラノ古書の新しいグループに存在細工されたことに気づいた<a hrenew era キャップ</a>イッタラ食器製品多分いくつかの時間とさらに耐性後に脚の各々は、通常、はるかに少ないです ブーツや靴の従属
 青侍は、にやにや笑うばかりで、返事をしない。鶯も、もう啼かなくなった。
「やがて、男は、日の暮(くれ)に帰ると云って、娘一人を留守居(るすい)に、慌(あわただ)しくどこかへ出て参りました。その後(あと)の淋しさは、また一倍でございます。いくら利発者でも、こうなると、さすがに心細くなるのでございましょう。そこで、心晴らしに、何気(なにげ)なく塔の奥へ行って見ると、どうでございましょう。綾や絹は愚(おろか)な事、珠玉とか砂金(さきん)とか云う金目(かねめ)の物が、皮匣(かわご)に幾つともなく、並べてあると云うじゃございませぬか。これにはああ云う気丈な娘でも、思わず肚胸(とむね)をついたそうでございます。
「物にもよりますが、こんな財物(たから)を持っているからは、もう疑(うたがい)はございませぬ。引剥(ひはぎ)でなければ、物盗(ものと)りでございます。――そう思うと、今まではただ、さびしいだけだったのが、急に、怖いのも手伝って、何だか片時(かたとき)もこうしては、いられないような気になりました。何さま、悪く放免(ほうめん)の手にでもかかろうものなら、どんな目に遭(あ)うかも知れませぬ。
「そこで、逃げ場をさがす気で、急いで戸口の方へ引返そうと致しますと、誰だか、皮匣(かわご)の後(うしろ)から、しわがれた声で呼びとめました。何しろ、人はいないとばかり思っていた所でございますから、驚いたの驚かないのじゃございませぬ。見ると、人間とも海鼠(なまこ)ともつかないようなものが、砂金の袋を積んだ中に、円(まる)くなって、坐って居ります。――これが目くされの、皺(しわ)だらけの、腰のまがった、背の低い、六十ばかりの尼法師(あまほうし)でございました。しかも娘の思惑(おもわく)を知ってか知らないでか、膝(ひざ)で前へのり出しながら、見かけによらない猫撫声(ねこなでごえ)で、初対面の挨拶(あいさつ)をするのでございます。
「こっちは、それ所の騒(さわ)ぎではないのでございますが、何しろ逃げようと云う巧(たく)みをけどられなどしては大変だと思ったので、しぶしぶ皮匣(かわご)の上に肘(ひじ)をつきながら心にもない世間話をはじめました。どうも話の容子(ようす)では、この婆さんが、今まであの男の炊女(みずし)か何かつとめていたらしいのでございます。が、男の商売の事になると、妙に一口も話しませぬ。それさえ、娘の方では、気になるのに、その尼(あま)がまた、少し耳が遠いと来ているものでございますから、一つ話を何度となく、云い直したり聞き直したりするので、こっちはもう泣き出したいほど、気がじれます。――
「そんな事が、かれこれ午(ひる)までつづいたでございましょう。すると、やれ清水の桜が咲いたの、やれ五条の橋普請(はしぶしん)が出来たのと云っている中(うち)に、幸い、年の加減(かげん)か、この婆さんが、そろそろ居睡(いねむ)りをはじめました。一つは娘の返答が、はかばかしくなかったせいもあるのでございましょう。そこで、娘は、折を計って、相手の寝息を窺(うかが)いながら、そっと入口まで這(は)って行って、戸を細目にあけて見ました。外にも、いい案配に、人のけはいはございませぬ。――
「ここでそのまま、逃げ出してしまえば、何事もなかったのでございますが、ふと今朝(けさ)貰った綾と絹との事を思い出したので、それを取りに、またそっと皮匣(かわご)の所まで帰って参りました。すると、どうした拍子か、砂金の袋にけつまずいて、思わず手が婆さんの膝(ひざ)にさわったから、たまりませぬ。尼の奴め驚いて眼をさますと、暫くはただ、あっけにとられて、いたようでございますが、急に気ちがいのようになって、娘の足にかじりつきました。そうして、半分泣き声で、早口に何かしゃべり立てます。切れ切れに、語(ことば)が耳へはいる所では、万一娘に逃げられたら、自分がどんなひどい目に遇うかも知れないと、こう云っているらしいのでございますな。が、こっちもここにいては命にかかわると云う時でございますから、元よりそんな事に耳をかす訳がございませぬ。そこで、とうとう、女同志のつかみ合がはじまりました。
「打つ。蹴(け)る。砂金の袋をなげつける。――梁(はり)に巣を食った鼠(ねずみ)も、落ちそうな騒ぎでございます。それに、こうなると、死物狂いだけに、婆さんの力も、莫迦(ばか)には出来ませぬ。が、そこは年のちがいでございましょう。間もなく、娘が、綾と絹とを小脇(こわき)にかかえて、息を切らしながら、塔の戸口をこっそり、忍び出た時には、尼(あま)はもう、口もきかないようになって居りました。これは、後(あと)で聞いたのでございますが、死骸(しがい)は、鼻から血を少し出して、頭から砂金を浴びせられたまま、薄暗い隅の方に、仰向(あおむ)けになって、臥(ね)ていたそうでございます。
「こっちは八坂寺(やさかでら)を出ると、町家(ちょうか)の多い所は、さすがに気がさしたと見えて、五条京極(きょうごく)辺の知人(しりびと)の家をたずねました。この知人と云うのも、その日暮しの貧乏人なのでございますが、絹の一疋もやったからでございましょう、湯を沸かすやら、粥(かゆ)675 7089 4066を煮るやら、いろいろ経営(けいえい)してくれたそうでございます。そこで、娘も漸(ようや)く、ほっと一息つく事が出来ました。<a href ttp://www.ring-store.jp/smp.html

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 青侍は、にやにや笑うばかりで、返事をしない。鶯も、もう啼かなくなった。
「やがて、男は、日の暮(くれ)に帰ると云って、娘一人を留守居(るすい)に、慌(あわただ)しくどこかへ出て参りました。その後(あと)の淋しさは、また一倍でございます。いくら利発者でも、こうなると、さすがに心細くなるのでございましょう。そこで、心晴らしに、何気(なにげ)なく塔の奥へ行って見ると、どうでございましょう。綾や絹は愚(おろか)な事、珠玉とか砂金(さきん)とか云う金目(かねめ)の物が、皮匣(かわご)に幾つともなく、並べてあると云うじゃございませぬか。これにはああ云う気丈な娘でも、思わず肚胸(とむね)をついたそうでございます。
「物にもよりますが、こんな財物(たから)を持っているからは、もう疑(うたがい)はございませぬ。引剥(ひはぎ)でなければ、物盗(ものと)りでございます。――そう思うと、今まではただ、さびしいだけだったのが、急に、怖いのも手伝って、何だか片時(かたとき)もこうしては、いられないような気になりました。何さま、悪く放免(ほうめん)の手にでもかかろうものなら、どんな目に遭(あ)うかも知れませぬ。
「そこで、逃げ場をさがす気で、急いで戸口の方へ引返そうと致しますと、誰だか、皮匣(かわご)の後(うしろ)から、しわがれた声で呼びとめました。何しろ、人はいないとばかり思っていた所でございますから、驚いたの驚かないのじゃございませぬ。見ると、人間とも海鼠(なまこ)ともつかないようなものが、砂金の袋を積んだ中に、円(まる)くなって、坐って居ります。――これが目くされの、皺(しわ)だらけの、腰のまがった、背の低い、六十ばかりの尼法師(あまほうし)でございました。しかも娘の思惑(おもわく)を知ってか知らないでか、膝(ひざ)で前へのり出しながら、見かけによらない猫撫声(ねこなでごえ)で、初対面の挨拶(あいさつ)をするのでございます。
「こっちは、それ所の騒(さわ)ぎではないのでございますが、何しろ逃げようと云う巧(たく)みをけどられなどしては大変だと思ったので、しぶしぶ皮匣(かわご)の上に肘(ひじ)をつきながら心にもない世間話をはじめました。どうも話の容子(ようす)では、この婆さんが、今まであの男の炊女(みずし)か何かつとめていたらしいのでございます。が、男の商売の事になると、妙に一口も話しませぬ。それさえ、娘の方では、気になるのに、その尼(あま)がまた、少し耳が遠いと来ているものでございますから、一つ話を何度となく、云い直したり聞き直したりするので、こっちはもう泣き出したいほど、気がじれます。――
「そんな事が、かれこれ午(ひる)までつづいたでございましょう。すると、やれ清水の桜が咲いたの、やれ五条の橋普請(はしぶしん)が出来たのと云っている中(うち)に、幸い、年の加減(かげん)か、この婆さんが、そろそろ居睡(いねむ)りをはじめました。一つは娘の返答が、はかばかしくなかったせいもあるのでございましょう。そこで、娘は、折を計って、相手の寝息を窺(うかが)いながら、そっと入口まで這(は)って行って、戸を細目にあけて見ました。外にも、いい案配に、人のけはいはございませぬ。――
「ここでそのまま、逃げ出してしまえば、何事もなかったのでございますが、ふと今朝(けさ)貰った綾と絹との事を思い出したので、それを取りに、またそっと皮匣(かわご)の所まで帰って参りました。すると、どうした拍子か、砂金の袋にけつまずいて、思わず手が婆さんの膝(ひざ)にさわったから、たまりませぬ。尼の奴め驚いて眼をさますと、暫くはただ、あっけにとられて、いたようでございますが、急に気ちがいのようになって、娘の足にかじりつきました。そうして、半分泣き声で、早口に何かしゃべり立てます。切れ切れに、語(ことば)が耳へはいる所では、万一娘に逃げられたら、自分がどんなひどい目に遇うかも知れないと、こう云っているらしいのでございますな。が、こっちもここにいては命にかかわると云う時でございますから、元よりそんな事に耳をかす訳がございませぬ。そこで、とうとう、女同志のつかみ合がはじまりました。
「打つ。蹴(け)る。砂金の袋をなげつける。――梁(はり)に巣を食った鼠(ねずみ)も、落ちそうな騒ぎでございます。それに、こうなると、死物狂いだけに、婆さんの力も、莫迦(ばか)には出来ませぬ。が、そこは年のちがいでございましょう。間もなく、娘が、綾と絹とを小脇(こわき)にかかえて、息を切らしながら、塔の戸口をこっそり、忍び出た時には、尼(あま)はもう、口もきかないようになって居りました。これは、後(あと)で聞いたのでございますが、死骸(しがい)は、鼻から血を少し出して、頭から砂金を浴びせられたまま、薄暗い隅の方に、仰向(あおむ)けになって、臥(ね)ていたそうでございます。
「こっちは八坂寺(やさかでら)を出ると、町家(ちょうか)の多い所は、さすがに気がさしたと見えて、五条京極(きょうごく)辺の知人(しりびと)の家をたずねました。この知人と云うのも、その日暮しの貧乏人なのでございますが、絹の一疋もやったからでございましょう、湯を沸かすやら、粥(かゆ)675 7089 4066を煮るやら、いろいろ経営(けいえい)してくれたそうでございます。そこで、娘も漸(ようや)く、ほっと一息つく事が出来ました。<a href ttp://www.ring-store.jp/smp.html

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 青侍は、にやにや笑うばかりで、返事をしない。鶯も、もう啼かなくなった。
「やがて、男は、日の暮(くれ)に帰ると云って、娘一人を留守居(るすい)に、慌(あわただ)しくどこかへ出て参りました。その後(あと)の淋しさは、また一倍でございます。いくら利発者でも、こうなると、さすがに心細くなるのでございましょう。そこで、心晴らしに、何気(なにげ)なく塔の奥へ行って見ると、どうでございましょう。綾や絹は愚(おろか)な事、珠玉とか砂金(さきん)とか云う金目(かねめ)の物が、皮匣(かわご)に幾つともなく、並べてあると云うじゃございませぬか。これにはああ云う気丈な娘でも、思わず肚胸(とむね)をついたそうでございます。
「物にもよりますが、こんな財物(たから)を持っているからは、もう疑(うたがい)はございませぬ。引剥(ひはぎ)でなければ、物盗(ものと)りでございます。――そう思うと、今まではただ、さびしいだけだったのが、急に、怖いのも手伝って、何だか片時(かたとき)もこうしては、いられないような気になりました。何さま、悪く放免(ほうめん)の手にでもかかろうものなら、どんな目に遭(あ)うかも知れませぬ。
「そこで、逃げ場をさがす気で、急いで戸口の方へ引返そうと致しますと、誰だか、皮匣(かわご)の後(うしろ)から、しわがれた声で呼びとめました。何しろ、人はいないとばかり思っていた所でございますから、驚いたの驚かないのじゃございませぬ。見ると、人間とも海鼠(なまこ)ともつかないようなものが、砂金の袋を積んだ中に、円(まる)くなって、坐って居ります。――これが目くされの、皺(しわ)だらけの、腰のまがった、背の低い、六十ばかりの尼法師(あまほうし)でございました。しかも娘の思惑(おもわく)を知ってか知らないでか、膝(ひざ)で前へのり出しながら、見かけによらない猫撫声(ねこなでごえ)で、初対面の挨拶(あいさつ)をするのでございます。
「こっちは、それ所の騒(さわ)ぎではないのでございますが、何しろ逃げようと云う巧(たく)みをけどられなどしては大変だと思ったので、しぶしぶ皮匣(かわご)の上に肘(ひじ)をつきながら心にもない世間話をはじめました。どうも話の容子(ようす)では、この婆さんが、今まであの男の炊女(みずし)か何かつとめていたらしいのでございます。が、男の商売の事になると、妙に一口も話しませぬ。それさえ、娘の方では、気になるのに、その尼(あま)がまた、少し耳が遠いと来ているものでございますから、一つ話を何度となく、云い直したり聞き直したりするので、こっちはもう泣き出したいほど、気がじれます。――
「そんな事が、かれこれ午(ひる)までつづいたでございましょう。すると、やれ清水の桜が咲いたの、やれ五条の橋普請(はしぶしん)が出来たのと云っている中(うち)に、幸い、年の加減(かげん)か、この婆さんが、そろそろ居睡(いねむ)りをはじめました。一つは娘の返答が、はかばかしくなかったせいもあるのでございましょう。そこで、娘は、折を計って、相手の寝息を窺(うかが)いながら、そっと入口まで這(は)って行って、戸を細目にあけて見ました。外にも、いい案配に、人のけはいはございませぬ。――
「ここでそのまま、逃げ出してしまえば、何事もなかったのでございますが、ふと今朝(けさ)貰った綾と絹との事を思い出したので、それを取りに、またそっと皮匣(かわご)の所まで帰って参りました。すると、どうした拍子か、砂金の袋にけつまずいて、思わず手が婆さんの膝(ひざ)にさわったから、たまりませぬ。尼の奴め驚いて眼をさますと、暫くはただ、あっけにとられて、いたようでございますが、急に気ちがいのようになって、娘の足にかじりつきました。そうして、半分泣き声で、早口に何かしゃべり立てます。切れ切れに、語(ことば)が耳へはいる所では、万一娘に逃げられたら、自分がどんなひどい目に遇うかも知れないと、こう云っているらしいのでございますな。が、こっちもここにいては命にかかわると云う時でございますから、元よりそんな事に耳をかす訳がございませぬ。そこで、とうとう、女同志のつかみ合がはじまりました。
「打つ。蹴(け)る。砂金の袋をなげつける。――梁(はり)に巣を食った鼠(ねずみ)も、落ちそうな騒ぎでございます。それに、こうなると、死物狂いだけに、婆さんの力も、莫迦(ばか)には出来ませぬ。が、そこは年のちがいでございましょう。間もなく、娘が、綾と絹とを小脇(こわき)にかかえて、息を切らしながら、塔の戸口をこっそり、忍び出た時には、尼(あま)はもう、口もきかないようになって居りました。これは、後(あと)で聞いたのでございますが、死骸(しがい)は、鼻から血を少し出して、頭から砂金を浴びせられたまま、薄暗い隅の方に、仰向(あおむ)けになって、臥(ね)ていたそうでございます。
「こっちは八坂寺(やさかでら)を出ると、町家(ちょうか)の多い所は、さすがに気がさしたと見えて、五条京極(きょうごく)辺の知人(しりびと)の家をたずねました。この知人と云うのも、その日暮しの貧乏人なのでございますが、絹の一疋もやったからでございましょう、湯を沸かすやら、粥(かゆ)675 7089 4066を煮るやら、いろいろ経営(けいえい)してくれたそうでございます。そこで、娘も漸(ようや)く、ほっと一息つく事が出来ました。<a href ttp://www.ring-store.jp/smp.html

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「そこで、逃げ場をさがす気で、急いで戸口の方へ引返そうと致しますと、誰だか、皮匣(かわご)の後(うしろ)から、しわがれた声で呼びとめました。何しろ、人はいないとばかり思っていた所でございますから、驚いたの驚かないのじゃございませぬ。見ると、人間とも海鼠(なまこ)ともつかないようなものが、砂金の袋を積んだ中に、円(まる)くなって、坐って居ります。――これが目くされの、皺(しわ)だらけの、腰のまがった、背の低い、六十ばかりの尼法師(あまほうし)でございました。しかも娘の思惑(おもわく)を知ってか知らないでか、膝(ひざ)で前へのり出しながら、見かけによらない猫撫声(ねこなでごえ)で、初対面の挨拶(あいさつ)をするのでございます。
「こっちは、それ所の騒(さわ)ぎではないのでございますが、何しろ逃げようと云う巧(たく)みをけどられなどしては大変だと思ったので、しぶしぶ皮匣(かわご)の上に肘(ひじ)をつきながら心にもない世間話をはじめました。どうも話の容子(ようす)では、この婆さんが、今まであの男の炊女(みずし)か何かつとめていたらしいのでございます。が、男の商売の事になると、妙に一口も話しませぬ。それさえ、娘の方では、気になるのに、その尼(あま)がまた、少し耳が遠いと来ているものでございますから、一つ話を何度となく、云い直したり聞き直したりするので、こっちはもう泣き出したいほど、気がじれます。――
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