◆ New Entries

【産経書評】誰もが発言できる世の中は良い世の中ではない。投票権は免許制にしてはどうか?

『愚民文明の暴走』呉智英、適菜収著
2014.7.27 10:30

近年、国会周辺の“市民団体”によるデモが騒がしい。
著者らは「誰もが発言できる世の中は、あまりいい世の中ではありません」と、素人の意見が尊重されプロが軽視される世相に警鐘を鳴らす。

成人なら誰にでも1票を与えるのではなく、車の運転と同じように免許制にしてはどうか。
国民主権であるならば国民は最高の権力者で、相応の責任を問われてしかるべきだ。
世論調査の結果で政治を動かしていったら大変なことになる…といった指摘には考えさせられる。
むやみに数に頼らず、教養をふまえて世の中をみることの大切さがわかる白熱の対談録だ。(講談社・本体1300円+税)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140727/bks14072710300009-n1.htm