厚生労働省が27日発表した5月の全国の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.09倍となり、18カ月連続で改善した。1992年6月(1.10倍)以来21年11カ月ぶりの高さで、バブル崩壊後の最高水準となった。
一方、総務省が同日発表した労働力調査(同)によると、5月の全国の完全失業率は前月比0.1ポイント低下の3.5%だった。
改善は3カ月ぶりで、97年12月以来16年5カ月ぶりの水準。
景気の緩やかな回復を背景に、労働市場は改善を続けている。製造業などを中心に求人が増え、一部では人手不足が深刻となりつつある。
日銀は景気循環に左右されない構造的な失業率を3%台半ばと試算しており、希望者全員が職を得られる「完全雇用」に達した可能性がある。
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2014062700180