セウォル号を飲み込んだ新自由主義:労働柔軟化、国家機関民営化、規制緩和ハン教授が最初に提起した新自由主義の事例は、規制緩和だ。
彼は「一般的に、船舶の生命は20年間続く」が 「2009年に企業側寄りの政府がこれを30年に延長させた」とし「こうした改革は、当時の李明博政権が集中した新自由主義的な規制緩和の線上で始まった」と伝えた。
彼はこれに対して「20年の制限規定が続いていれば、日本で廃船直前だった18年も経つこの船は輸入されなかっただろう」とし「ただ利益だけを追求する企業の政策は、事故の危険を深刻に増大させる」と提起した。
「費用を下げて効率的に運営するという、こうした新自由主義の教理は、人命と人間的な尊厳を費用として要求する」ということだ。
ハン・ビョンチョル教授は国家機関の私有化にも誤りがあると指摘した。
彼は「韓国では、海洋事故救助業務が部分的に私有化されている」とし
「費用を削減するための救助措置の民営化は危険なこともある」と明らかにした。
彼は最後に「セウォル号の乗務員のほとんどがいわゆる非正規職だったという点」に注目した。
ハン教授は「彼らは短期契約職だった」とし「船長さえ非常に低い賃金の1年任期の短期契約職」、「権威はなく、単に名前だけの船長」だったと指摘した。
ハン教授は「このような労働条件では、いかなる義務、船に対する強い拘束と責任感も持てない」とし「だから人々は、まず可能なら自分を救う」と明らかにした。 そのため彼は「殺人者はそもそも船長ではなく、新自由主義制度だ」と強調した。
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http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/knews/00_2014/1398805442644Staff