NBA人種差別発言オーナー追放処分
4月30日 5時54分
NBA=アメリカプロバスケットボール、ロサンゼルス・クリッパーズのオーナーが、黒人に対する人種差別的な発言をしたとされる問題で、NBAはこのオーナーをリーグやチームの一切の活動に関わることを禁じる永久追放処分とすることを決めました。
問題となっている発言は、クリッパーズのオーナー、ドナルド・スターリング氏が、知人の女性に対して黒人の元スター選手、マジック・ジョンソン氏との交友関係に疑問を呈し試合に連れて来ないよう要求したとされるもので、会話の録音テープがアメリカの芸能専門サイトで公開されていました。
NBAのアダム・シルバーコミッショナーは29日ニューヨークで記者会見を行い、スターリング氏が聞き取り調査に対してみずからの発言だと認めたことを明らかにしたうえで「私は激怒している。このような考えは非常に侮辱的かつ有害で、多様な文化や民族を尊重するNBAの創設理念に反する」と強く非難しました。
そしてスターリング氏に対して、今後リーグやチームの一切の活動に関わったり、施設を訪れたりすることを禁じる永久追放処分とするほか、日本円にして2億5000万円余りの罰金を科すこと、さらにスターリング氏がチームを売却することを決議するようNBAの理事会に働きかけていくことを明らかにしました。
アメリカではオバマ大統領がスターリング氏の発言を非難したり、複数の企業がクリッパーズとのスポンサー契約を打ち切ったりするなど波紋が広がっていて、会見にはおよそ200人の報道陣が訪れ40台以上のテレビカメラが並ぶなど高い注目を集めていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140430/t10014116131000.html