厚生労働省が5日発表した毎月勤労統計調査(速報)で、2013年に労働者1人(パート含む)が月々にもらった現金給与総額の平均は、過去最低だった前年よりわずかに23円多い31万4150円だった。
前年を上回ったのは3年ぶり。景気回復で残業代やボーナスが増えたためだ。
現金給与総額は基本給に残業代とボーナスを合わせたもので、5人以上が働く190万事業所のうち3万3千カ所のデータをまとめた。
13年はとりあえず下げ止まったものの、比較できる1990年以降では過去最低だった12年とほぼ同じ水準にとどまっている。
基本給の平均は前年より0・6%減の24万1338円だった。
働き手全体に占めるパートの割合が0・6ポイント増の29・4%になったためだ。
一方、残業代の平均は1・8%増の1万9097円、ボーナスの平均は2・1%増の5万3715円になった。