子宮頸がんワクチン副作用は「痛みに心身反応」 2014年1月21日
子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に体の痛みなどの重い副作用が生じている問題で、厚生労働省の有識者検討会は20日、こうした副作用は「接種による痛みや不安に対する心身の反応が引き起こしたもの」との見解をまとめた。
現在、接種を積極的に勧めることを一時的に中止しているが、2月に開催予定の次回の検討会で最終的に安全性を確認した上で、再開の判断が出される可能性が出てきた。
この日の検討会では、これまでの議論を踏まえ、接種後に起こる痛みなどの原因について話し合われた。
その結果、患者の症状などから、ワクチンの薬液が神経の異常や中毒、免疫反応を引き起こしていると説明するのは難しいとの見解で一致した。
また、医学的に局所の痛みは通常2週間以内に治まるとし、接種後、1か月以上たってから発症している場合は、接種との因果関係を認めるのは困難とした。
接種後に起こった症状が3か月以上続く場合、その原因として、接種以外のほかの要因の関与も考えられると結論づけた。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140121-OYT1T00186.htm