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【エクアドル3ドル事件】人見哲生さんの友人がネットでの誹謗中傷に激怒

無事信じていたのに 銃撃死 人見さんの友人落胆

南米エクアドルで昨年末、新婚旅行中の人見哲生さん(30)=埼玉県出身=と真梨子さん(27)=金沢市出身=が銃撃された事件で、亡くなった人見さんの友人は八日、本紙の取材に「別人であってほしかった」と落胆した。少ない情報を必死でたぐり、無事を祈った数日間の心境を語り、「しんが通っていてみんな『てっちゃん』が大好きだった」と、誰からも好かれた人柄をしのんだ。

人見さんの予備校時代からの友人で、関東在住の会社員女性(30)は、四日のニュースで伝えられた「ヒトミ・テツオさん」の名に、「まさか」と耳を疑った。

「予備校の仲間からも電話があったけど、初めの報道では年齢が違っていた。別人だと自分に言い聞かせていた」無料通信アプリLINE(ライン)で人見さんに「まさか新婚旅行中じゃないよね」とメッセージを送ってみたら「既読」の表示が。人見さんのスマートフォンで誰かが文面を見た場合、送った側に表示される。メッセージを見たのが誰かは分からないが、「大丈夫」と信じたかった。

この友人によると、人見さんは二十三歳のとき東京に本社を置く人材サービス会社に入社。二十四、五歳で金沢市に転勤、一年ほど前に関東に戻った。「結婚するのは半年くらい前に知った。三連休ができると打ち合わせなどで金沢に行っていたみたいだった」

新婚旅行先の選択も「てっちゃんらしいな」と涙ぐむ。誰にも親しまれるムードメーカーで「度胸があって好奇心が上回る人」。
中学、高校時代から海外でホームステイもしていたという。

一部ネットで人見さんを誹謗(ひぼう)中傷する書き込みがあるが、「亡くなったのは私たちの友達だ」と心底憤る。
「悪いところを見つけるのが大変なくらい、みんなてっちゃんが大好きだった。きっと奥さまのこともすごく大事にしていたんだろうなと思う。今でも信じられない」

http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2014010902100005.html