「私は真犯人でない」「胸張って生きて」…人生が交差する法廷を言葉で振り返る平成25年PC遠隔操作ウイルス事件、真犯人は?
「私は真犯人ではない。無実だと分かってください」。法廷に、潔白を訴える声が響いた。
昨年6~9月、横浜市や大阪市のホームページなどに犯行予告・脅迫のメールや書き込みが相次いだ遠隔操作ウイルス事件。警視庁と大阪、神奈川、三重の4都府県警は威力業務妨害容疑などで4人を逮捕したが、後にそれぞれのパソコンウイルスに感染し遠隔操作されていたことが判明する。4都府県警が誤認逮捕を認めて謝罪するなど、警察の威信を揺るがす衝撃的な展開をたどった。
捜査の末に今年2月、ハイジャック防止法違反や威力業務妨害などの容疑で逮捕されたのは、IT関連会社元社員、片山祐輔容疑者(31)=3月に起訴、公判前整理手続き中=だった。
片山容疑者は2月26日に東京地裁で開かれた勾留理由開示の法廷で容疑を否認し「無実」であることを強調した。
逮捕後、初めてとなる公の場で発言が注目される中、「逮捕は寝耳に水だった。自分は誤認逮捕されたほかの4人と同じだ」と主張。
検察、弁護側の主張が真っ向から対立する中、公判は来年2月に始まる見通しだ。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131228/trl13122807000000-n1.htm