4発撃ち、全て命中か=殺傷能力低い銃使用-「餃子の王将」社長殺害・京都府警「餃子の王将」チェーンを展開する「王将フードサービス」の大東隆行社長(72)が京都市の本社前で銃撃され死亡した事件で、現場から四つの薬きょうが発見されたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。
遺体には少なくとも4カ所の傷があり、京都府警山科署捜査本部は撃った弾の全てが命中したとみている。
使用された銃は自動式の22口径だったことも判明。暴力団が通常使う38口径の銃と比べ殺傷能力が低く、暴力団関係者ではない者が襲撃した可能性もあるという。
捜査関係者によると、大東社長は胸や腹を少なくとも4カ所撃たれた。弾は体内に残っているとみられ、捜査本部は20日朝から遺体を司法解剖して、死因などを詳しく調べる。
凶器の拳銃は見つかっていないが、現場に薬きょうが四つ落ちていた。現金入りの財布が残されており、強盗目的ではなく、何らかのトラブルが事件の背景とみられる。
暴力団が企業幹部を襲撃する場合、事前に金銭に絡む要求や脅迫をしているケースが多いが、大東社長や同社が脅迫を受けていた形跡は確認されていない。また、銃は口径が大きいほど殺傷能力が高く、暴力団が殺人目的で22口径を使うことは考えにくいという。
捜査本部は、暴力団だけでなく、一般人がインターネットなど何らかの方法で銃を入手した可能性も視野に入れ、幅広く捜査する。(2013/12/20-06:32)