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【遺訓】トヨタ最高顧問(満百歳没)「若者が車から離れたのか、メーカーが若者から離れていったのか」

★【豊田英二の遺訓(上)】若者がクルマから離れたのか、メーカーが若者から離れていったのか2013.12.2 15:00
(中略)
日本では今、若者のクルマ離れが激しく、それが国内市場の縮小につながっている。日本自動車工業会の調査によると、大学生の「興味ある製品」でクルマは17位(20年度)と40~50歳代が大学生だった当時の7位から後退している。

「ハンドルを握ったときにワクワクするクルマをつくりたい」。豊田章男社長はこう言い続けてきた。
一方で「クルマから離れているのは若者ではなく、メーカーなのでは」とも話す。
なぜ、若者から離れてしまったのか。その答えを探すとき、ひとつの参考となるのが英二氏が目指していたクルマづくりとは何かと考えることだ。

◆「次の次」を読む天才エンジニア
「英二氏は常に次の次を見ていた気がする。時代が、世界が何を求めているのかを問い続けてクルマをつくっていたのではないか」と前出の関係者は分析する。事実、大衆車「カローラ」を発売後、英二氏はこう語っている。
「カローラはモータリゼーションの波に乗ったという見方もあるが、私はカローラでモータリゼーションを起こそうと思い、実際に起こしたと思っている」

会長時代には米国で「ブランドの奇跡」とまで称された高級車ブランド「レクサス」を立ち上げた。世界初のハイブリッド車「プリウス」も、英二氏の「21世紀にふさわしいクルマをつくれ」という言葉がなければ実現しなかった。
英二氏は大衆車からスポーツカー、高級車、エコカーを世に送り出し、トヨタを世界的な企業に押し上げた。

ただ、遺産はそれだけではない。国内外の製造業の手本となるものづくりの基礎を築き、世界中に生産革命を起こしたのだ。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/131202/wec13120215000003-n2.htm