山林に捕獲の野良猫放す 川越町2職員を書類送検
住民の苦情を受けて捕獲した野良猫を山林に捨てたとして、三重県警四日市北署は21日、動物愛護法違反(遺棄)の疑いで、同県川越町環境交通課の課長(55)と課長補佐(45)を書類送検した。
課長は取材に「保健所に引き渡しても飼い主はほとんど見つからない。殺処分はかわいそうだと思って逃がした」と話している。
送検容疑では昨年10~11月に3回にわたり、川越町豊田の住宅地で捕獲した野良猫計3匹を保健所に引き渡さず、四日市市内の山林に放したとされる。容疑を認めているという。町によると、野良猫が住宅街でふんをしたり畑を荒らすなどの苦情があった。
住民の情報で、捕獲した猫を逃がしたことを知った三重県鈴鹿市のNPO法人「グリーンNet」が5月に告発していた。
武藤安子理事長は「野良猫を地域で管理する『地域猫』の取り組みが必要。行政が先頭に立って進めるべきだ」と話している。
三重県によると、2012年度は3040匹の猫が県内の保健所に持ち込まれ、2978匹が殺処分された。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013112290193424.html