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【考察】斬首 ― 切断された人間の頭部は意識を有するのかどうか


斬首 ― 切断された人間の頭部は意識を有するか

間の頭部を切り落とすこと ― 斬首は人類が編み出した最古の極刑であると言われる。
それは例えば現在の西欧社会において、死罪を意味する”capital crime”、”極刑(死刑)”を意味する"capital punishment"、また”斬首”を意味する"decapition"が、それぞれ共にラテン語で”頭”を意味する"Caput"をその語源としている事からも明らかである。
そして斬首が行われるようになって以来、常に人々の関心を集めてきた、ひとつの大きな問題がある。
それは即ち、斬首され、胴体から切り離された人間の頭はいったいどれほどの時間 、意識を有するのか、という問題である(写真は聖ヨハネの斬首をモチーフにしたアート作品。実際の生首ではない)。
この問題を巡り、これまでにも様々な議論が行われたが、おそらく最も”良心的”かつ有力な結論は、「人間の頭部は胴体から切り離された瞬間に、急激に血圧が低下し、または斬首による強い衝撃のために、切断後、すぐに意識を失って即死する」というものである。
これはフランスにおいてギロチンが発明された”倫理的”また”科学的”根拠でもあり、一見すると確かにもっともらしい話ではある。
しかし歴史上、その断罪の瞬間に立ち会った多くの者達が、斬首後の頭が短い時間でこそあれ、あたかもしばらくの間意識を有していたかのように、眼を瞬きする、驚いた様子で眼を見開く、唇を動かすといった”斬首後の反応”を目撃したことも、また事実なのである。
http://x51.org/x/06/05/0417.php