「大人のひきこもり」平均22年、支援途絶える 2017年01月23日 07時13分
40歳以上の「ひきこもり」に関して民間団体が行った初の実態調査で、ひきこもりが長く続いている間に行政などの支援が途絶えたり、生活時間が昼夜逆転したりしている傾向が明らかになった。
内閣府は昨年9月、15~39歳のひきこもりが約54万人に上るとの推計結果を公表したが、増加しているとされる「大人のひきこもり」の実態は不明だった。
「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」(東京)が厚生労働省の助成を受け、同月以降、40歳以上の61人について家族らへの聞き取りを実施。
今月22日、名古屋市内で中間報告を行った。
それによると、ひきこもりの平均期間は22年に及び、一度は行政や病院の支援を受けたのに、その後に途絶えていたケースが半数に上った。
ひきこもりの間に見られた行動は、昼夜逆転(49人)や家庭内暴力(15人)などが多かった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170122-OYT1T50120.html?from=y10