日銀総裁「金融緩和策に限界あると考えていない」 2月12日 16時40分日銀の黒田総裁は12日午後の衆議院財務金融委員会で、マイナス金利も導入した今後の金融政策について「金融緩和策に限界があるとは考えていない」と述べ、2%の物価目標の達成に改めて意欲を示しました。
この中で黒田総裁は、市場関係者の間に今の大規模な金融緩和には限界があるという意見があると問われたのに対し、「現時点で量的質的緩和について限界があるとは考えていない。マイナス金利の導入によってむしろ、量、質、金利の3つの次元で緩和手段を駆使して2%の物価目標をできるだけ早期に実現するために一層の努力が可能になった」と述べました。
そのうえで、マイナス金利による影響について、黒田総裁は、融資の利ざやが減ることで、金融機関の収益に悪い影響が出る可能性があることを認めた一方、「金利の低下を通じて企業や個人の投資や消費が刺激されて経済全体が好循環になれば、金融機関の収益も増加する」と述べ、マイナス金利の導入による効果を強調しました。
さらに、個人の預金金利への影響については、「預金金利はさまざまなことを考慮して金融機関が決める。今回、マイナス金利が適用されるのはごく一部であり、個人の預金金利がマイナスになることはまずない」と述べ、個人の預金金利がマイナスになることはないという考えを強調しました。
そーす
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160212/k10010407071000.html