ラテン文字羅列「アート本」=国会図書館に納本、代償金受給
国立国会図書館(東京都千代田区)にラテン文字とギリシャ文字を羅列しただけの書籍78冊が納本され、一部に対する「代償金」として約136万円が支払われた。出版社は「アートだ」としているが、インターネット上で「不正受給目的では」などの書き込みが相次ぎ、図書館側が調査。出版社によると、同図書館から返金を求められたという。
東京都墨田区の出版社「りすの書房」が手がけた「亞書」で、定価は1冊6万円、全132巻に及ぶ。全て480ページで挿絵はない。
執筆した同書房代表の男性(26)は「文字列に意味はない。現代アートだ」と主張。
注文を受けてから製本するオンデマンド出版本で、販売実績はないという。
同図書館によると、納本条件は「頒布目的」「相当部数の製作」「メモ・カレンダーなどの実用品でない」の3点。
納本されれば、発行経費補填(ほてん)のため、定価の半額が代償金として支払われる。内容の審査はない。
「亞書」の納本は2月以降に始まり、図書館側はこれまでに42冊分の代償金を支払った。
同書籍が通販サイトに掲載されると、10月中旬ごろからネット掲示板に「内容も出版意図もすべて謎」などの書き込みが相次いだ。
図書館の担当者は「オンデマンド方式を代償金目当てに悪用できることが明らかになった」と話す。
今後は、オンデマンド本に代償金を支払う際の審査を厳格化する方針という。
一方、りすの書房代表は「他にもオンデマンド本が多く納本されている。販売の意思はあり、『亞書』だけ代償金返還を求められるのは納得できない」と話している。(2015/11/21-14:23)時事通信
http://www.jiji.com/jc/ci?g=soc&k=2015112100196&pa=f
SEALDs、参院選後に解散も 「もともと緊急アクションとして…」
http://www.sankei.com/politics/news/151028/plt1510280037-n1.html
安全保障関連法に反対する大学生らの団体「SEALDs(シールズ)」のメンバー4人が28日、日本外国特派員協会で記者会見し「来夏の参院選に野党の統一候補が出るなら応援する。野党は政策や立場の違いを超えて選挙協力をしてほしい」と訴えた。
統一候補が出た場合、街頭や決起集会での応援演説など、個々の候補ごとに具体的な方法を検討するという。
応援に当たり、安保法反対運動に取り組む学者や母親の団体との連携も模索するとしている。
筑波大3年の本間信和さん(20)は「市民も観客席から野党を罵倒するだけでなく、どうしたら選挙協力が実現できるか、という問いを引き受けることが必要だ」と話した。
一方、参院選後をめどにシールズを解散する考えも表明。上智大4年の芝田万奈さん(22)は「(もともと)緊急アクションとして立ち上がった。
解散後、個人でやりたい人がいればまた集まればいい」と説明した。