1年ぶりにモデルチェンジしたiPhone。ラインアップは、スマートフォンで初めて64ビットに対応した「iPhone 5s」と「iPhone 5c」の2モデルに増え、取り扱うキャリアも増えた。
家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、スマートフォンの2013年9月のメーカー別販売台数1位は、もちろん、iPhoneのアップル。シェアは62.6%で、発売日の9月20日から30日までに限ると、78.0%に達した。10月に入ってもシェアは7割を超え、期間中に売れたスマートフォンの5台のうち3~4台がiPhoneという状況が続いている。
販売データや「iPhone 5s」と「iPhone 5c」を実際に使った印象などをもとに、アップルが新モデルに込めた狙いをつれづれに考えた。
さらなるシェア拡大を目指すアップル 「iPhone 5s」は好調な滑り出しスマートフォンやコンパクトデジタルカメラの場合、メーカー別販売台数シェアは、時期によって大きく変動する。人気機種の売れ行きがそのままシェアに反映されるからだ。
「BCNランキング」によると、スマートフォンに限ったアップルのメーカー別販売台数シェアは、2011年は28.3%、2012年は31.3%、2013年1~8月の累計は34.4%で、新モデル「iPhone 5s/5c」発表前の時点で上昇傾向にあった。1~9月の累計は、8月末時点より3.1ポイント高い37.6%。2位のソニーモバイルコミュニケーションズとの差も広がった。
従来型携帯電話で、かつて高いシェアを誇っていたNECカシオモバイルコミュニケーションズ、パナソニック モバイルコミュニケーションズが相次いでスマートフォン分野から撤退を発表したのもうなずける。とにかく、iPhone=アップルが強すぎるのだ。
http://bcnranking.jp/news/1310/131015_26514.html