危険運転罪で起訴へ 持病発作の運転手 共和の9人重軽傷事故
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0176753.html
【共和】後志管内共和町で8月、自転車の大学生9人が軽乗用車にはねられ重軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反の過失致傷容疑で逮捕された札幌市北区篠路5の7、会社員井嶋正博容疑者(57)について、札幌地検が、より罰則の重い危険運転致傷罪で起訴する方針を固めたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。
同容疑者は事故当時、持病の発作を起こしており、札幌地検は発作による意識障害で正常な運転ができず事故を起こしたとして、同罪の適用に踏み切る考え。勾留期限の9日にも起訴する。
岩内署によると、事故は8月19日午前、共和町国富の国道で、井嶋容疑者の軽乗用車が路肩を走行中だった9台の自転車の列に突っ込み、大学生9人をはねた。うち女性2人があごの骨などを折る重傷を負った。
自動車運転処罰法では、てんかんや低血糖症など特定の病気の影響で正常な運転に支障が生じる恐れがあると認識しながら運転し、実際に発作などを起こして事故を起こした際に危険運転致死傷罪が適用される。
捜査関係者によると、井嶋容疑者は2011年11月ごろから通院し、医師からは日常的に発作が起きる危険性を指摘されていた。
車の運転も控えるよう指導されていたが、8月初めに運転免許を更新した際、病状を申告しなかったという。