世界遺産、戦時中含め説明=日本、局長級協議で伝達-韓国評価
日韓両政府は23日、「明治日本の産業革命遺産」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産登録の問題について、外務省局長級による協議を開いた。日本側は28日からドイツで行われる世界遺産委員会で、強制徴用が行われた戦時中を含む歴史全体について説明する考えを伝えた。韓国側はこれを評価し、説明の具体的内容を今後両国間で調整していくことで一致した。
協議に、日本側は新美潤国際文化交流審議官、韓国側は崔鍾文ユネスコ協力代表が出席した。
これまで韓国側は、日本が世界遺産登録を申請している施設の一部で朝鮮半島出身者の強制労働が行われたとして登録反対を唱えるとともに、「負の歴史」があることを明確にすべきだと主張していた。
日本側は、申請の対象は1850年代から1910年までで、強制労働があった戦時中の1940年代は含まれていないと反論してきたが、23日の協議では「1910年以降のことも含めて世界遺産委員会で説明する」と韓国側に伝えた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015062300843