安保関連法案:議長が苦言するほどヤジ応酬…大丈夫か審議
毎日新聞 2015年05月26日 22時11分(最終更新 05月27日 01時29分)しかし、このころを境に議場から緊張感が薄れていく。枝野氏の次に質問に立った維新の党の太田和美副幹事長が、「(安保法制が)紛争を助長することにならないか」と発言すると、「ならないって」と自民党席から男性のヤジが飛び、笑いが広がった。
開会から2時間40分が経過した午後3時40分、最後の質問者となった共産党の志位和夫委員長には、ヤジはほとんどなかった。
審議が始まった時点では全議員475人の9割以上が出席していた。だが、午後2時過ぎに枝野氏の質問が始まると、自民党議員数十人が議場から出て行った。枝野氏の質問が終わると、民主党議員の離席も目立ち始め、与野党を問わず出入りが多くなった。
議場の外では携帯電話で話す議員、トイレからの帰りにスマートフォンをいじる議員、長椅子で同僚と談笑する議員が目立つ。隣接する議員食堂では、何人かの議員が支持者らとあいさつを交わしていた。
国会は、自衛隊の海外派遣を憲法違反と判断すれば承認しないこともできる。だが、実際にできるのか。
控室から議場に戻ろうとしていた民主党の長島昭久議員は、民主政権時代に副防衛相を経験している。質問に一瞬考え込んで「憲法との整合性だけでなく、具体的なリスクなど微妙な議論が求められる」。
民主党の長妻昭議員はこの日の騒然とした審議が終わった後、感想を聞かれ「用語を混同したような答弁があった。(答弁が)雑だったな」と言った。
http://mainichi.jp/select/news/20150527k0000m040107000c.html