インフィールドフライ巡る珍プレーでサヨナラ負け
◆広島3x─2巨人(4日・マツダスタジアム)
巨人が4日、広島戦(マツダ)で“珍プレー”によるサヨナラ負けを喫した。
同点の9回1死満塁。打者・小窪の飛球が本塁ベース前に上がった。
二塁塁審・嶋田、三塁塁審・丹波は右手を挙げてインフィールドフライを宣告したが、球審・福家は何も宣告していなかった。
白球は三塁手・村田と一塁手・フランシスコの間にポトリ。球審はフェアのジェスチャーをした後、フランシスコが三塁走者・野間より先に本塁ベースを踏むと、フォースプレーかのようにアウトを宣告した。
だが、ルール上、誰か一人が宣告すればインフィールドフライは成立するため、2人の塁審がインフィールドフライを宣告した時点で打者・小窪はアウト。
よって本塁はフォースプレーでなく、タッチプレーとなる。フランシスコがタッチしなかったため、野間の生還が認められた。
通常、誰か一人がインフィールドフライを宣告すれば、他の審判も続いて手を挙げ、宣告する場合が多い。
だが、審判団の説明によると、この日は球審・福家は目の前に打球が上がり、フェアかファウルかを判定する必要もあったことから混乱して余裕がなくなり、インフィールドフライを宣告することができなかったという。
福家球審は試合後、「僕がもっと分かりやすく伝えてあげるべきでした」と弁明。原監督から約5分、受けた抗議の内容を聞かれると「(ベンチとして)インフィールドフライだと思ったが、なぜコールしなかったのか、と聞かれた」と明かした。
福家球審とともに報道陣の取材に応じた丹波三塁塁審は「彼(福家球審)のアウトのジャッジはボールが落ちた後のプレーについてです。
(インフィールドフライを宣告しなかったのは)当該プレーが目の前で起きていたこともあり、混乱もあったと思う」と説明した。
http://www.hochi.co.jp/giants/20150504-OHT1T50136.html