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【東京大空襲】都民「俺もうね、逃げる」軍部「逃げたら非国民な!逃げたら非国民な!」

「空襲は怖くない」、「逃げずに火を消せ」
―― 空襲被害を拡大した日本政府の責任を問う

法律文化社から出版された 「検証 防空法 ―― 空襲下で禁じられた避難」。
防空法制研究の第一人者・水島朝穂教授と、大阪空襲訴訟弁護団の大前治弁護士の共著です。

本書の執筆は、「なぜ、空襲があると分かっているのに、日本の都市住民は逃げなかったのか」という疑問から出発しました。
筆者が見つけた答えは、「戦時中の“防空法制”によって避難を禁止された」、「御国のために命を捨てて消火せよと強制された」というもの。
本書は、法律や資料の引用だけでなく、当時の市民がおかれた状況を具体的にイメージできるよう記述しています。
掘り起こされた歴史的事実も盛りだくさんです。

この書籍は、昭和12年の「防空法」制定から昭和20年の敗戦までを、時系列とテーマごとに解説しています。
大きな柱は次のとおりです。

* 「防空法」の制定と改正
* 「都市からの退去禁止」 と 「消火活動の強制」 の実態
* 情報統制 ―― 「空襲は怖くない」、「焼夷弾は簡単に消せる」
* 隣組 ――「逃げられない」 と思わせる相互監視の体制
* 防空壕 ――簡易かつ危険な方針、「床下に穴を掘れ」
* 東京大空襲の後も、終戦まで方針は変更されなかった
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