「お父さんが刺された」。兵庫県洲本市で9日、近所の男に襲撃された民家から逃げ出した女性は、隣の家に駆け込み、動転した様子で状況を明かしたという。
女性が逃げ込んだ家の親戚に当たる男性らによると、男は、60代の父と80代の祖母が住む家の離れで暮らしていた。
母親が子どもの頃に離婚。男は不登校になり、今も外出することはほとんどなかったという。
男性は「学校で周囲の子とうまくいかなかったらしく、引きこもりになった。何十年も前に顔を合わせたきり。
(男の)お父さんとも息子の話はしなかった。こんなことになるとは」と言葉を失っていた。
複数の住民によると、襲われた民家は、男の自宅から約100メートル北にある。
60代の男性と妻、母、長女が暮らしており、長女が逃げ出して110番したという。
男性は建設関係のコンサルタント会社に勤めていたが数年前に定年退職し、県の土木事務所で、土地の登記などを行う嘱託職員として働いていたという。
地域の役員もこなしていたといい、近所に住む男性は「まじめで立派な人だった」と話した。
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