特急スーパー宗谷「弁当どこで買ったら…」 車内販売、来月に廃止(02/14 10:10)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/592295.html
【稚内】JR北海道が、特急スーパー宗谷(稚内―札幌間)の車内販売を3月末で廃止することについて、ビジネスマンの利用が多く、近くに店がないJR南稚内駅の利用者を中心に「サービスを低下させすぎだ」と不満の声が出ている。
弁当などを買える店が近くにないため、駅に来る途中で購入しなければ、札幌までの約5時間、空腹を我慢することになる。
JRは13日、乗車前に飲食物を用意するよう周知する張り紙を駅構内に掲示した。
昼の特急サロベツ(稚内―札幌)はもともと車内販売がないため、同区間での車内販売は全廃となる。
サロベツには自販機はあるが、スーパー宗谷内にはなく、廃止後は車内でお茶なども買えないという。
稚内駅と南稚内駅には4年前までキオスクがあったが、売り上げ減などで廃止になった。
稚内駅は駅構内に午前6時開店のコンビニエンスストアがあるが、南稚内駅は最も近いコンビニまで徒歩5分ほどかかる。
JRによると、両駅の乗降客のうち、南稚内駅はビジネスマンの割合が約8割を占める。
出張で同駅をよく利用する市内の会社員(60)は「小腹が減った時、車内でお菓子やパンを買っていたので不便になる。
キオスクが復活してくれればありがたいが」とぼやく。車内で弁当を買うという無職男性(78)は「朝は早いので出発前に用意するのは大変。駅にコンビニがあれば」とため息をついた。