「お茶を飲む時間も決められていて、食事中にお茶を飲んではダメという不可解なルールもあります。
旧海軍がそうしていたかららしいのですが、理由はサッパリわかりません。副園長はベビーカーにも反対で、『乳母車に乗せると脳の細胞を壊す。犬や猫と同じ扱いをしないで人間として扱って下さい』という手紙をもらったことがあります。背骨が曲がるので抱っこひももダメ。特に、父親が抱っこひもをするのは見苦しいので“絶対にさせるな!”と指導されました」(Bさん)
http://www.news-postseven.com/archives/20170302_497897.html?PAGE=2
小説家・戌井昭人氏がお正月につきものの「おみくじ」について、こんなエピソードを披露する。
お正月は、おみくじを引きましたか?わたしは、おみくじが中に入っている煎餅を食べました。
出てきたのは「大吉」でした。でも、あまり嬉しくありません。
神社やお寺ではなく、煎餅のおみくじというのは、まったくありがたみがないのです。
子供のころは、おみくじを引くのが大好きで、その結果に一喜一憂していました。
「凶」が出た日には、一ヶ月くらい、自分は大丈夫なのかと悩んで過ごし、生きた心地がしませんでした。
十年くらい前の正月、浅草で友達と酒を飲み、帰りにおみくじを引きました。
わたしは「吉」だったのですが、友達は「凶」でした。
この友達、「凶なんてイヤだ。もう一回やる」と、ふたたびおみくじを引きました。
また「凶」でした。「どうなってんだよ」と、もう一度引きます。「凶」、もう一回、「凶」。
四回続けて「凶」でした。しまいには、「ふざけんなよ」と、浅草寺の柱を蹴ったのです。
わたしは「ダメだよそんなことしちゃ。馬鹿野郎、罰当たるぞ」と言いました。
「罰なんて関係ねえよ。四回も凶を出しやがって」と言う友達は、お寺の階段を下りようとしたとき、段を踏み外し、そのまま真下に落下していきました。
そして石畳に頭を打つ鈍い音が響きました。
境内で仰向けに倒れた彼の頭からは、大量の血が流れていました。
これはまずいと思い、すぐに救急車を呼びました。
朝日新聞dot.[2015/1/29 11:30]※週刊朝日 2015年2月6日号
http://dot.asahi.com/life/lifestyle/2015012800075.html