貿易赤字:円安でも輸出伸びず
貿易赤字が続いている。貿易収支は2011年には東京電力福島第1原発事故の影響で原発の稼働停止が相次ぎ、31年ぶりに貿易赤字に転じた。昨年は赤字幅がさらに拡大、今年も赤字続きで、8月には昨年から14カ月連続赤字となり、第2次石油危機の原油高が響いた1979年7月から80年8月までの過去最長に並んだ。
財務省が19日発表した8月の貿易統計によると、輸出は前年同月比14.7%増の5兆7837億円、輸入は前年同月比16.0%増の6兆7440億円で、差し引き9603億円の赤字となった。
貿易赤字継続の主因は、原発の稼働停止に伴う燃料輸入増加だが、加えて、円安で期待された輸出が輸入を上回る状況になっていないことも大きい。
http://mainichi.jp/select/news/20130922k0000e020124000c.html