http://news.livedoor.com/lite/article_detail/9709637/
STAP細胞を開発したとする論文で研究不正が認定され、先月に理化学研究所を依願退職した小保方晴子氏(31)が、窃盗容疑で刑事告発されることになった。
告発するのは昨年3月まで理研にいたOBの石川智久氏(60)だ。
23日発売の写真誌・フライデーの取材に答えた石川氏は、昨年3月まで理研横浜研究所の創薬・医療技術基盤研究プログラムのテーマリーダーを務めていた人物。
「小保方氏がES細胞を若山照彦教授の研究室から盗んだ証拠をそろえた」として、兵庫県警に近く、窃盗容疑で刑事告発する考えを明かした。
STAP細胞をめぐっては昨年末、理研が再現実験に成功しなかったことを発表している。
理研の調査委員会は、STAP細胞の“正体”について「別の万能細胞であるES細胞が混入されていた可能性が高い」との見解を示し、論文で新たに2つの捏造(ねつぞう)を認定した。
ES細胞がどのような経緯で混入されたのかは謎だったが、小保方氏が盗んだとして告発されるとなると一大事だ。
同誌で石川氏への取材を担当したジャーナリストの津田哲也氏(55)は
「石川さんは26日にも、兵庫県警に告発状を提出する。刑事部の担当者が受け取ることも打ち合わせ済み」と話す。
石川氏は小保方氏と接点はないが「日本の科学への信頼が地に落ちる」ことを危惧して告発を決意。
「理研内部の人間であれば、昨年4月の段階で小保方氏の窃盗を把握している。
石川さんは事件(一連の問題)に近い人にお会いになって、証拠を集めた」と津田氏は続ける。
告発状に添付される証拠は、小保方研究室にあった「2つの箱」に入っていた「チューブ」の写真。
1つ目の箱のチューブにはES細胞が入っていた。
2つ目の箱のチューブには「STAP幹細胞」と書かれているものがあったという。
だが、その中身はES細胞など別の細胞が入っていたという。
石川氏が名を挙げた若山氏はSTAP細胞論文の共著者の1人。
現在教授を務める山梨大に勤務する以前は理研に研究室を構え、小保方氏は研究員として在籍していた。
当時の若山研で培養していたES細胞が“消失”し、同一とみられるものが小保方研で見つかったことは昨年から一部で報じられていた。