メルトダウン File.5
知られざる大量放出
史上最悪レベルとなった東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半。
私たちは果たしてこの事故を検証し尽くしたのだろうか?
事故直後から、独自の取材と専門家による科学的検証を重ね、事故の真相に迫り続けてきたシリーズ「メルトダウン」。
今回は、いよいよ“レベル7”とされた深刻な「放射能大量放出」の全貌に迫る。
これまで「吉田調書」で知られる政府などの公的な事故調査は、1号機から3号機、3つの原子炉が次々にメルトダウンした
3月15日午前中までを重点的に分析してきた。
しかし公的調査では、「放射能大量放出」の全体像の一部しか明らかにならなかった。
NHKが独自につかんだ新たなデータが示したのは、これまで検証されてこなかった放射能大量放出の事実。その放出によって、大熊町・双葉町の住民の帰還を
阻む高濃度の汚染や、3月末の首都圏での飲料水の汚染など深刻な事態が
引き起こされていたのだ・・・。いったい現場では何が起きていたのか?
番組では、この「知られざる大量放出」を徹底検証。これまで分かった事実と併せて、事故の全貌を浮かび上がらせ、今に突き付けられた課題を探っていく。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/1221/index.html