22日のことは、日本の歴史にどう刻まれることになるのだろう。
各社の情勢調査では「自民300議席に迫る」「自公で3分の2確保」と、与党の圧勝が確実視されているが、この悪辣政権を勝たせるなんて、正気の沙汰ではない。
圧勝させれば、白紙委任状を渡すも同然だ。数々の疑惑も帳消しにされてしまう。国民は本当にそれでいいのか。
「そもそも今回の解散は、森友・加計学園疑惑で行き詰まり、このままでは国会も開けない安倍首相が、疑惑隠しのために仕掛けたものです。
自分の保身と延命のために全衆院議員のクビを切ったわけで、どこにも大義がない。
首相は解散の理由を『消費税の使途変更を国民に問う』と説明しましたが、選挙戦では北朝鮮の脅威をひたすら煽り、『この国を守り抜く』と叫ぶだけです。
『選挙戦を通じて丁寧に説明する』と約束したモリカケ問題も一切触れようとしない。
これで勝たせたら、憲法違反の安保法や共謀罪を数の力で強行成立させ、縁故政治で国家権力を私物化してきた安倍政治の異様な5年間を是認することになる。
自民党は消費税10%も公約しているわけで、税金を上げて、軍事費を増やし、社会保障は削る冷酷政治が続くことになるのです。
自民圧勝なら、国民を待ち受けるのは暗黒社会ですよ」(政治評論家・本澤二郎氏)
「ひと昔前は、自民党が悪いことをすれば、選挙で“お灸をすえる”という民意が働いたのに、それもなくなった。
ゆとり教育に代表される愚民化政策の効果もあるでしょうし、メディアの洗脳も奏功しているのでしょう。
庶民にとっては、現状を変えた方が明らかにメリットが大きいのに、それを避ける選択をしてしまう『現状維持バイアス』も働いている。
日本人は、なぜ北朝鮮の人民があんな独裁者の暴君に従っているのかと不思議に思っているでしょうが、日本の現状も変わりません。
日本人が貧困に慣れてしまい、変化を恐れて、自分たちの生活が良くなる可能性がまったくない自民党政権を支持している。
国民が北朝鮮化しているのです。こうした集団洗脳は解けるのに時間がかかる。あと何回、選挙をやっても自民党が圧勝する可能性もある。
それで落ちるところまで落ちないと、目が覚めないのかもしれません」(和田秀樹氏)
「マトモなメディアなら、安倍首相の退陣キャンペーンをしているはずです。
モリカケ問題で国民の不信が高まり、内閣支持率が急落した安倍首相は引きずり降ろされる寸前でした。
その後、納得できる説明もないし、この政権の体質は何ひとつ変わっていない。そんな政権に国政を任せていいのですか。
安倍1強がおごりを生み、国民無視の独裁的な国会運営を許してきたことは誰の目にも明らかです。
こういうイビツな状況を是正し、民主主義が機能するように啓蒙するのがメディアの役目でしょう。
安倍圧勝の情勢調査を垂れ流すのではなく、『こんな危険な状況だ』と警鐘を鳴らすのが本来のあり方です。
総選挙で自民党が大勝すれば、この国には絶望の2文字しかない。それに圧勝報道を垂れ流す大メディアが加担しているのです」(本澤二郎氏)
http://www.asahi.com/articles/ASKBL3V1XKBLUZPS001.html
朝日新聞社は17、18日、衆院選に向けた世論調査(電話)を実施した。
比例区投票先を政党名を挙げて聞くと、自民党が34%(3、4日実施の前回調査は35%)と堅調。
立憲民主党が13%(同7%)に伸び、希望の党11%(同12%)を上回った。公明党7%、共産党5%、日本維新の会4%などが続いた。
内閣不支持層に限ってみると、立憲25%、希望20%、共産11%の順。政権批判票は依然、分散している。
年齢別にみると、18~29歳では41%が自民と答え、希望13%、立憲6%を上回った。一方、60代では自民27%、立憲20%、希望10%と、立憲の支持が比較的高い。
いかそ
上西氏ら党所属から無所属になった衆院議員の現状
元政策秘書の男性に「ハゲー」などの暴言を浴びせ、暴行を加えたなどと週刊新潮6月22日号で報じられ、自民党を離党した豊田真由子衆院議員(42=埼玉4区)が18日、地元の埼玉県新座市内で報道後の初会見を開き、次期衆院選への出馬の意向を事実上、表明した。
<党所属から無所属になった衆院議員の次期衆院選に向けた現状>
◆上西小百合衆院議員(34=近畿比例) 前回は、旧維新の党で比例復活当選も、本会議の無断欠席などで15年に党を除名。
小選挙区は大阪7区だが、維新は新人を擁立予定。
◆中川俊直衆院議員(47=広島4区) 知人女性との不倫問題で今年4月に自民党を離党。
7月末に、地元でおわび会見を開き、辞職は否定。現時点で、自民の候補は擁立されていない。
◆山尾志桜里衆院議員(43=愛知7区) 若手弁護士との不倫疑惑報道で、民進離党。
前原代表は9日、現時点で山尾氏への対立候補は立てない方針を表明。
衆院選 田母神氏が東京12区から出馬へ 公明・太田国交相と激突
元航空幕僚長で太陽の党代表幹事の田母神(たもがみ)俊雄氏(66)が
次期衆院選に東京12区から出馬する意向を固めたことが28日、分かった。無所属の方向だ。
次世代の党からの出馬に向けた調整も続けているが、難航しているようだ。
田母神氏は今年2月の東京都知事選に挑み、60万票以上を獲得した。
東京12区は公明党の太田昭宏国土交通相が出馬する。
田母神氏は産経新聞の取材に「軍隊を創設しなければ国家は自立できないが公明党は反対している。自民、公明両党を分離させ、実現への道を開きたい」と述べた。
太陽の党で活動を共にしてきた西村真悟衆院議員は次世代の党に移り、公明党の北側一雄副代表が出馬を予定する大阪16区で立候補する予定だ。
田母神氏は防衛大学校卒業後、航空自衛隊に入隊し、第6航空団司令、航空総隊司令官などを歴任。
平成20年に先の大戦をめぐり政府見解と異なる内容を含む論文を公表し、空幕長を更迭された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141128-00000541-san-pol