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【緊急事態】 深刻な”バター”不足

バター不足深刻 クリスマスケーキが買えなくなる!?

今年のクリスマスはケーキが買えなくなる!?

深刻なバター不足が続き、クリスマスシーズンが近づいた洋菓子店が悲鳴を上げている。
農水省は5月にバター7000トンの緊急輸入を決めたが、改善の兆しは見えない。スーパーではバターの棚に「おひとりさま1点限り」の表示。
バターはケーキ作りに欠かせないが、専門家によれば、年々、高騰しているという。

「農水省は牛乳の消費量減により、2006年から07年にかけて乳牛の頭数を減らす政策を行った。
乳牛を減らしすぎたために08年にもバターの全国的な品不足が起きて騒がれましたが、その後も対策は行われず、国内生産量は毎年減少の一途です」(畜産業界関係者)農水省が2010年2月に出した「2019年における世界の食糧需給の見通し」によれば、主要品目の国際価格の変動の中でもバターがブッチギリの上昇率だ。
07年と比較し19年には実質価格が47%増加すると予測している。

消費者問題研究所の垣田達哉代表が言う。
「もともと、牛乳に比べバターやチーズなどの加工品は需要を見込むのが困難です。畜産業はTPP問題で先行きが不安視されていますし、加工品業界まで手を出す人がいなくなっている。
今後もバターなどの乳製品の品薄は続き、年々、高騰するのは避けられないでしょう」クリスマスを前に菓子業界関係者は言う。
「バターをマーガリンで代用する菓子店も出ています。ただ味はだいぶ落ちます。どんなにバターの価格が上がっても、普段はケーキの値段を据え置いていますが、クリスマス商戦に合わせて“便乗値上げ”する店も相当、出てきそうです」

ケーキはまた“ぜいたく品”となる。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/154856