もう心ない手紙は御免だ。男子マラソンの川内優輝(27=埼玉県庁)が19日、ちばアクアラインマラソンのハーフマラソンの部に出場し、1時間4分22秒で2位に5分以上の差をつけて圧勝。
「きょうは楽しくて、ニヤニヤしながら走ってました!ペースを落とさず終盤も上げてこられた」とさわやかな笑みを浮かべた。
金メダルを狙ったアジア大会では銅メダルに終わり、来夏の世界選手権(中国・北京)の国内代表選考会には出場しない。
代表から一時撤退することで、心は軽くなった。「今までは記録や順位でガチガチになって走っていた。
今はもう、関係ないじゃないですか!」と胸の内を明かした。
アジア大会後、職場には「アホ公務員」という書き出しから始まり、「二度とマラソンに出るな」と記された手紙が届いた。誰よりも日の丸の責任を感じていた川内だが、今は違う。
「もう代表から外れたんで、そういうこと言われる筋合いはない。(代表に)選ばれるまでは、他の日本代表に言ってくれ!」。心地よい潮風に吹かれた公務員ランナーが、熱くまくし立てた。
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