エボラ出血熱、数字で見る治療態勢
医療従事者の需要が切迫するなか、彼らの感染を予防するため多くの援助物資が必要だ。
国境なき医師団(MSF)の125床のクリニックでは、水やベッドの表面の消毒に使う漂白剤が数万リットルも必要とされている。
患者1人当たり、毎日これだけ必要。
<水、約200リットル>
水の大半は漂白剤とともに、手や長靴を洗浄するために使われる。
2つの重要な感染経路に対処して、感染者の体液との接触で医療従事者が感染するのを防ぐ。
<漂白剤、約75リットル>
感染者の体液と接触する表面部分すべての消毒に使用する。
<ゴム製手袋、約8組>
ゴム製手袋は、ウイルスの拡散予防に不可欠だ。
<ボディースーツ、約3組>
ボディースーツは1組が23ドル(約2500円)で、医療従事者を感染者の体液から守るのに必要だ。
ボディースーツ一式には、防水のプラスチック防護衣、外科手術用マスク、フード、エプロン、ゴーグルが含まれる。
患者125人を収容する典型的なエボラ出血熱の病棟では、毎日これだけ必要だ。
・2万5000リットルの水
・9500リットルの漂白剤
・1050組のゴム手袋
・350組のボディースーツ
こうした施設では患者100~200人を収容できるが、治療・介護にあたる要員は300~600人必要となる。
詳しくは、世界保健機関(WHO)が推奨するエボラ出血熱治療用病棟の見取り図(英語)で見ることができる。
http://jp.wsj.com/news/articles/SB11713596470002413933104580203761974357340