米、湯川遥菜さん安否不明のままシリア空爆
アラブ友好国と共同で 米軍は22日(シリア時間23日)、シリア領内のイスラム過激派「イスラム国」の拠点を、友好関係にある
アラブの友好国と共同で空爆した。8月に開始したイラクでの空爆に武力行使で、シリアでは初めて。オバマ大統領は、対テロ軍事作戦のさらなる拡大に踏み出した。
空爆は、イスラム国の本拠地とされるシリア北部ラッカやイラク国境などで実施。
標的は20か所に上る可能性があるという。今回の軍事行動では戦闘機や爆撃機、巡航ミサイル・トマホークを使用。F22ステルス戦闘機も投入された。
シリア北部アレッポ郊外では、8月中旬に千葉市の湯川遥菜さん(42)が、イスラム国に拘束されたとみられている。安否がはっきりしない中での軍事作戦となった。
米軍が空爆したラッカには、湯川さんが身柄を移されたという未確認情報がある。
日本のイスラム研究者に対し、イスラム国の司令官から湯川さん尋問のための通訳の依頼があり、研究者は9月上旬にラッカに1週間滞在したが、湯川さんに会えないまま帰国したという。
拘束前に湯川さんが同行していた別の武装勢力がイスラム国に解放を求めているが、交渉は難航。現状では、イスラム国から拘束の犯行声明は出ていない。
http://www.hochi.co.jp/topics/20140923-OHT1T50265.html